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イン・ディス・ワールドのM9isaのレビュー・感想・評価

イン・ディス・ワールド(2002年製作の映画)
4.0
これが現実か。
観るには体力が必要だ。

難民の過酷な亡命の旅をフィクションで。
フィクションではあるものの、
出演してる人物は役者じゃなくすべてが現実のその場にいる人。

難民キャンプで出会った2人を主人公に
実際の亡命ルートを「運び屋」に手配してもらい
カメラがあるだけの亡命の旅。

うち1人はこの映画の後
実際にイギリスに亡命して18歳になるまでは滞在許可が下りた。


本編もだが編集記がさらに観る価値がある。

「ヨーロッパには多文化を受け入れる事への柔軟性がまだない。アメリカは難民や異文化の移民を題材にした映画は多いが。難民を受け入れろ、と言っているのではなく、知るきっかけにしたかった」と監督。


映画の良しあしではなく、単純にこれが現実か、と思った。
これはよかった。切ないけどこれが現実。

世界の人はこんなにも他人に手を貸すのかと素直に思った。
すごい。逆もあるだろうけど。

脚本家が言っていた
亡命斡旋ビジネスの仕組み私も興味深いと思った。交渉と信頼で成立する。

その仕組み、知りたくなってきたら
即観てみましょう。

体力、必要です。
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