さあこ

アウトレイジのさあこのレビュー・感想・評価

アウトレイジ(2010年製作の映画)
3.1
お腹痛くて目覚めてしまったので朝から「アウトレイジ」鑑賞。

お初北野武監督作品。
ううむ、正直期待したほどじゃなかった。
脚本薄い印象が残る・・ラストとかさあさあ。

魅力と言えば、椎名桔平の隠しきれない色気と目の死に具合!
加瀬亮のインテリヤーさん具合とどこか拭いきれない小物感!
三浦友和の無口な激渋さ最高なのに最後なんであんなちゃっちくなっちゃったんだ馬鹿野郎!てとこぐらいですかね。

要は俳優人が良かった。
でも格好良い悪役見たいなら、マイケル・マドセン、ハーヴェイ・カイテル、ロバート・カーライル、ゲイリー・オールドマンとか(完全に私の好み)の映画見ればいいと思う。
色気、渋さ、雰囲気、目力、ぶっ飛び加減・・何をとっても勝てない!
(重ね重ね単純な私の好みである)

でもとてもよかった、一番好きだったシーンがひとつ。
島津健太郎が柄本時生をトイレの個室で殺すシーン。
ドアの上から撃つために洗面台の上に乗ってドアの中を覗き込むんだけど、ちゃんと洗面台に登る前に靴を脱いでるのよ。
拳銃で人撃つという非常識的かつ非日常なシーンで飛び込んでくる、物の上に登る時は靴を脱ぐという常識さを忘れてないというギャップ。あくまでも彼にとってはそれが日常に過ぎないとでもいうように。
そのギャップが、その礼儀正しさが、よかったなあ。

まああと笑えるシーンは流石だった、北野武面白い。
歯医者のシーンからとか声出して笑った。あとマシンガンとか手榴弾とか。どうしたどうした!?ってなったよね(笑)

期待しすぎもあっての感想だけど、イマイチ物足りず!
ただきっと、先に書いたトイレの個室のシーンは一生忘れないだろうな。