ランボーでありたい

新・死霊のはらわたのランボーでありたいのレビュー・感想・評価

新・死霊のはらわた(1986年製作の映画)
2.2
名作「死霊のはらわた」シリーズとはまったく関係のない低予算自主制作ゾンビ映画。ちなみに予算は7万5千ドル。
VHS時代のレンタルショップに流星のごとく現れた珍品。
どうやら数年前にデジタルリマスターされ、綺麗になって帰ってきていたようです。小さい頃はこのパッケージすごく怖かったなー。

「サム・ライミは大して関わってないよ」でおなじみの本作。ロメロのゾンビルールを基本的に踏襲していて噛まれたら感染するオーソドックスパターン。実験で生まれたウィルスが蔓延してあー大変→政府が”ゾンビ撲滅部隊”をつくって沈静化にむけて頑張ってるよ!ってな感じ。人道的?なゾンビ保護団体の奴らがでてきたり、ゾンビの出現は神のご意志だといって生きてる人間をいけにえに捧げているカルト教団などでてきてなかなか工夫を感じる。(面白いとはいっていない)
やろうとしているスケールはでかいが、いかんせん自主制作。予算が少ないのでこじんまりとしている。
出てくる奴は揃いもそろって間抜け。迂闊すぎてすぐ噛まれます。役名を見るとライミ、サヴィーニ、ロメロにカーペンターなど勢揃い・・。
なんの臆面もなくホラー界のレジェンドの名前を登場人物の名前につかってしまうあさましさに微笑みを禁じえない。
とはいっても特殊造型やメイクにはめちゃくちゃ力を入れているのでグチャグチャが大好きな人はしっかり満足できるはず。本作にもしっかり会話の出来るゾンビがでてくるよ!

華のない役者のオーバーアクトや小金で雇ったであろうエキストラのカメラ目線、どうかと思うぐらい長いエンドロール等を我慢できる人にはおすすめ。