このレビューはネタバレを含みます
あー、ホアキン....
彼のどうしようもなく小物で粘着質で救いようのないクズ...なんだけど!
どんなに権力を持っていても本当に欲しいものは手に入れられない、『持たざる者』の悲哀が、同じく何者にもなれない自分自身を見ているようで、共感と悲哀を感じた。
これは彼の特性なのか、ここから十数年後のjokerでも炸裂する。
そしてラッセルクロウ。
粗野で暴力的であんまり好きじゃない俳優だったんだけど、この役にはベストマッチしてた。
これらをうまくコントロールする、リドリースコットのディレクション力が凄まじい。
ただ、脚本が惜しい!
2時間くらいまでは素晴らしくて、
え!生涯ベスト作品かも!
ぐらいに思ったんだけど、最後のタイマンがもう、なんでやねん!の嵐。
あぁー、もうラスト30分だけなんとかなればなぁ...