12/3「グラディエーター」
6年ぶり2回目。
酔狂にも3時間の「ナポレオン」のあとにこれを見たんだけど、冒頭の皇帝とのやり取りがすごく「ナポレオン」のテーマと対になってたような気がして、妙に感慨深かった。
「グラディエーター」は、後半忘れられちゃうけどもともとは五賢帝時代の最後の皇帝、マルクス・アウレリウス・アントニウスが、ローマ皇帝の座を息子に譲るくらいなら元老院に(つまり共和制に)戻すべきと考えて、そのための一時的な処置として帝位を忠実な将軍であったマキシマスに譲ろうと考えるところから始まる話。
それを知った息子は、父親に手を下し、マキシマスを殺す命令を下して自分が後を継ぐわけだけど、殺したはずのマキシマスは、奴隷として売られた先で剣闘士となり、妻子を殺された仇を打つためにローマに戻ってくる。
壮大なリベンジものなので最初の話を忘れがちだけど、ナポレオンのあとに見ると、この父親にダメ判定をされ案の定独裁者になる息子と、フランス革命のあとの混乱の時代に、軍人としての才能を生かして政権掌握し、王じゃなくて皇帝を名乗って自ら戴冠した図々しい男をどちらもホアキン・フェニックスがやってるということになってるわけで。
リドスコ御大徹底してるなぁ、というなぞの感慨を得ました(笑)