タイトル知ってはいたけど初見でした。たまたまsuggesutされてきたんだけど、年内で配信終了とのことだったので。
プリーモ・レーヴィによるアウシュヴィッツの体験記『これが人間か』の続編にあたる『休戦』の映像化作品。
ナチスが収容所を放棄したあと、帰国するまでの８ヶ月にわたる旅路を描いている。
フランチェスコロージ監督作品、主演はジョン・タトゥーロ。
壮絶な話だし、原作者によるとても理知的な自問自答や、立場が逆転したドイツ人捕虜や、戦勝国となり解放された捕虜たちを帰国まで収容していた施設のロシア人の描きかたとかとても面白いのだけど。
映画にするときに起きがちなことだけれど、どうしても物語として消化されている感じがしてしまい、原作の内容をどこまで盛り込めているのだろうか？という疑問が生まれて調べてみたら、原作者はこの映画が作られる直前に自殺しており、この映画もその端緒のひとつだったのではないかと考えられているということを知って、むしろそっちの方にがつんと頭を殴られたようなショックを受けてしまった。
