ゆみこ

夏の最後の日のゆみこのレビュー・感想・評価

夏の最後の日(1958年製作の映画)
4.2
白い砂浜と透き通っておらず深く青い海、女のブロンドと男の栗色の髪。
男は黒いセーターを着て、女は赤白のスカートを履いている。

モノクロでありながらも、鮮やかな色彩が想像できる。その想像が正しいものかはわからないけど。


前半はいかにも童貞映画らしく、直接的ではないまでもリビドーに満ち、爽やかであるが色を感じる展開が続く。

そして、女が男を認めた時に女に視点が移っていく。
そこからがなんとも痛いのだ。


海辺での撮影のみではあるが、シーンによって海が顔色を変える。

時折現れる飛行機が彼女の悲しみと諦念を表しているようで、苦しくなる。
ゆみこ

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