マーくんパパ

リミッツ・オブ・コントロールのマーくんパパのレビュー・感想・評価

4.0
「自分こそ偉大だと思う男を墓場に送れ。命の意味を知るだろう。だた、一握りの灰になるだけだ」抹殺ターゲットのヒントとしてマッチ箱一つとカフェに行ってバイオリンを探せの指令受けてスペインマドリードに旅立つ男。ホテルでの太極拳トレーニング、カフェで必ず2つ頼むエスプレッソ、毎回すり替え渡されるマッチ箱の小片メモは飲み込む。次の指令は「女と待て」でホテルで待ち受ける全裸美女からの誘惑にも応えず欲求封殺して瞑想に没頭するヒットマン。場所を移動し色違いスーツに着替えながらその時を待つこの緊張感ある静寂、ジャームッシュ作品4本目の鑑賞、独特の間合いに惹きつけられる。要塞の男は何者⁈ アメリカそのものを揶揄しているようにも思えるが…。