B級ながら、中々に楽しめたSFアクション。

宇宙からやってきた凶悪エイリアンと主人公達とたまたまいただけの(おいおい)凶悪犯達がドンパチしあう！内容これだけ！

ハッキリ言ってCGも爆破もショボいが「まあアクション入れとけばええやろ！」的な精神で話がグイグイ進むのでそれなりに見られる。

また主人公がマーシャルアーツを凶悪犯相手に披露したり、CGの戦闘機の戦闘シーンも盛り込まれてるのもうれしい所。
後アクションシーンの時のBGMが妙にカッコイイ。

まあ傑作って程の出来でもないし、一度観りゃ十分だとは思うけど、暇つぶしには持ってこいなんで、大作のついでかレンタル料金半額の日、または退屈な平日の夜長にでもどうぞ。

アメリカ上空に突如出現したUFOを戦闘機の編隊が追跡していた。激しい空中戦の末、UFOは撃墜されるも、エイリアンは寸前に脱出ポッドに乗っており、メキシコ方面に墜落する…というストーリー。
オリヴィエ・グラナー主演のSFアクションです。
CIAのウェバーは、ショーン達元軍人の特殊チームにペレスとジェナの二人を加えて、機密情報を積んだステルス戦闘機の残骸の回収と偽ってメキシコの町エル・デスカンソに派遣する。しかし町は麻薬組織が牛耳っており、事態は思わぬ方向へ進んでいく、という内容です。
内容的には「メキシコの田舎町でエイリアンと元軍人のプロフェッショナルチームと麻薬組織が戦う」というシンプルな物になってます。冒頭から本編とはさほど関係ない、主人公がある企業？の情報盗み出しに潜入してそこの警備員相手にマーシャルアーツ披露したり、安っぽいながらも戦闘機VSUFOの空中戦盛り込んだりとB級エンタメ的なサービス精神にあふれてます。
本編に登場するエイリアンは前半は透明な姿で、緑色のエネルギー体のような姿がチラッと映ったりしますが、この状態の時はロクに人攻撃しません。一応、主人公の仲間の一人襲うけど、それ以外は登場人物の傍を素早く横切ったりするくらいですね。襲った人間に変身することが出来る能力もってますが、この設定上手く活かせてるとは言い難かったな。主人公の目の前で人襲った後に主人公の仲間の姿になったり、仲間の姿で現れても主人公は最初から怪しんでて、エイリアンの方も正体隠す気ないんで変身能力全然活かせてないんですよね。こういう設定つけるなら普通は仲間の誰かがエイリアンに変わっているかもしれない…というサスペンス要素ちっとは盛り込むだろうに。手榴弾並みの爆発引き起こす光線銃持ってますが、これを使うのはショボいCGのエイリアンの姿の時だけで、人間の姿の時には肉弾戦で戦います(怪力持ってますが)銃で何発撃たれようが全然ダメージ負わないタフさも持ってます。結局こいつが何しに地球に来たのかもさっぱりわからなかったな。
舞台となるメキシコの町のシーンになると西部劇の様な雰囲気が流れるんですよね。酒場での乱闘シーンありますし。ここは主演がオリヴィエ・グラナーだけあって、マーシャルアーツで殴りかかってくる麻薬組織の連中ボコボコにしていくのがカンフー映画のようで楽しいですね。肉弾戦のシーンはみんな見応えあったな。
主人公達元軍人チームと、CIAの要請で共に行動することになった二人が、エイリアンの情報隠していたことなどで揉めながらもなんだかんだチームとして纏まってエイリアンに立ち向かっていく所は良かったな。ギャラの差で言い合いになる所は笑った(笑)麻薬組織のボスも最初傍若無人なクソ野郎という感じだったけど、エイリアンに襲われた部下の死を悲しんだり、空爆の可能性知って女子供逃がすように言ったり、意外といい所もありましたね。この麻薬組織の連中と共闘のような感じになる所も面白かった。
一発当てたらエイリアンを倒す試作段階の破壊銃や、有機物から何でも探知できるレーダーといったSF兵器も見物ではありますね。
主人公達に噓の任務を下すCIAの上官ウェバーをMr.チャッキーことブラッド・ドゥーリフが演じてますが、傲慢な物言いだけど、冷徹な人間かと思ったら、一応主人公達が任務終える可能性にかけたのかギリギリまで空爆待つように言ったり、主人公からの連絡なかったことを聞いて残演奏だったりと人間味感じる所ありましたね。CIAの職員?役で「ゴースト・バスターズ」のアーニー・ハドソンが出演しており、主人公のチームの一員でウィリアム・ザブカも出演してます。
後半では、エイリアンが光線銃バンバン撃ちまくって町中の至る所で小規模な爆発起きて、人間側も銃撃ちまくってて中々楽しめました。
ラストは尺も短くなってきたから急いで終わらせたという感じの投げやりな物に感じました。あのエイリアンも迎えが来たと余裕かましててあんな終わり迎えるとは(笑)その後のエンディングもあんなコメディ調に終わらすとは思いませんでした。最後あの二人の絡みで終わるとは。
緊迫感や迫力といったものには欠けますが、B級エンタメ精神には溢れてて、マーシャルアーツアクションも楽しかったですし、個人的には結構楽しめましたね。

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