このレビューはネタバレを含みます
最初から最後までただ胸糞悪いだけだった。ストーリー性は正直微塵もない。意味も無い。だからこそ気持ちが悪いのかもしれない。
映画というよりは、俗に言うスナッフフィルムみたいなイメージに近かった。
ただ狂ってる人間が、次々と殺人を繰り返すだけで、何かそこに感動的なストーリーや背景や何かがあるわけでも、意味や意図があるわけでも、合理性があるわけでもない。ただそれだけの映画。
映画としてはつまらない。が、つまらないと一言で片付けていいものなのかもわからない。これが実話だとのことで、嫌悪感を抱くことが正常だと思う。そのため、もう二度と見たくないと思うことも全く普通であると言える。
ただ、この映画は事実をもとにしたものなので、画面越しではなく実際にこのような目にあった人がいると思うとなんともいたたまれない。
この映画を見たことで得られるものは嫌悪感のみ。
カメラワークやBGMもなかなかに気味が悪くて良い味出してたので、嫌悪感を増幅させる手法としては大成功だったと思う。
ただ、カメラが結構ブレるので、酔いやすい方は酔うかもしれない。
出てくる犬が癒やしだったのと、犬が無事だった（実際はどうだったかは知らないが）のだけが救い。
犬がものすごく懐いていたので、そこだけあまりリアリティに欠けているとは思うが、この胸糞悪い映像の中で唯一のオアシスなのでこのままで逆にいい。
