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アングスト/不安のyokoのレビュー・感想・評価

アングスト/不安(1983年製作の映画)
4.5
ミックジャガーみたいなおっさんが自撮り棒でうろうろしているようなゆれる画面、文字通り視野狭窄そして内面が揺れている。
ギャスパーノエが激賞コメントするだけのことはあるw嫌がらせのような揺れ方。

あとトリアー絶賛(嘘)、ハネケ絶賛(嘘),でもそういう映画だろう

こういう映画は大抵主人公の獣性を感知した犬が警戒して吠えるものだがこの映画の犬はなかなか吠えないwいかにもなドラマチックなやりとりを排除しているからだ。ただやるだけ。

あと後半ことが終わってからのオサレではない長回し、アレックス的な事態を俯瞰するしかない悪意とかでもなく、主人公がドタバタしてるのをダラダラ流してるだけ。ハウスジャックビルドのお家的なオチもない。あらすじや紹介には拷問とか書いてあるが、ファニーゲームのような映画そのものをもて遊ぶヤンチャ感もなく、たんに慌てふためいてテンパってるうちにやっちゃう感じw残虐スタイリッシュサイコではないので絵的な緊張感もなくただきついw描写的にはそれらより残虐とは感じないし、テッドバンディの甘いマスク、ゴシップ的な興味、消失のようなテクニカルさもない。ただキツイ、やってるだけ。だからこそ、不安というタイトルは素晴らしい。
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