エディ・マーフィがネトフリ映画「ルディ・レイ・ムーア」で演じた事で知られる(?)マルチエンターテイナー、ルディ・レイ・ムーアが原案・製作・主演を担当した70sブラックムービー。
特別に出所したルディ演じるドールマイトが自分を嵌めた連中を探し無実を証明する為に奔走するわけですが皆さんご指摘の通り全てがユルい。そのユルさ雑さは「ルディ・レイ・ムーア」でも伺えますが本人のアクションは鈍くカメラワークや編集は雑、周りの騒音が大きい上に画面の上や下にマイクまで映ってる始末でコメディアンでもある彼の「ブラック」ジョークも面白さがイマイチ伝わらず。しかしクラブ経営して金持ってる俺ケンカに強い俺女にモテる俺と俺節全開の作風は潔く、なんだか憎めません。その俺節は現代のヒップホップに相通じるものでもあり、彼をリスペクトするラッパーも多いそう。
劇中に登場するバンドの演奏には80年代にクインシー・ジョーンズの秘蔵っ子としてデビューし「We Are The World」にも参加、映画関係では「アメリカ物語」や「ビバリーヒルズ・コップ2」の主題歌や挿入歌を担当していた(前者はリンダ・ロンシュタットとのデュエット)故ジェイムス・イングラムが参加しており、ちょっとだけ映っています。