チーズマン

スーパーバッド 童貞ウォーズのチーズマンのレビュー・感想・評価

4.0
大学に進学する前に童貞を卒業しないとヤバイと焦るモテない3人組が、高校卒業パーティーに望みをかける青春コメディ。

この、観る前から想像つくような内容の映画がここまで面白くなったのはやはり主役であるモテない3人組のキャラクターがとにかく良かったからです。
愛すべき憎たらしいデブことジョナ・ヒルが演じた数々の役の中でもずば抜けてキレッキレなキャラではないでしょうか。
あいつ、どうかしています。

久々に観たんですが、ビル・ヘイダーとセス・ローゲンの演じる警官の2人組の存在がこの作品にとって笑えるだけじゃなく結構大事なキャラだったんだなと今更ながら思いましたね。
主人公達は大学進学という大人への入り口に立つ前に早く童貞を卒業したいと思いながらも、そこから大人になっていく事への不安も感じている訳ですが、そんな主人公達よりも二足くらい先に大人になったであろうこの作品の“作り手側”からの思いがあの警官2人組に表れていたように思います。

ショッピングモールの人混みへと溶けていくラスト、やっぱああいうラストは好きですね。
またこれが最初に観た時とは違い「じゃあな頑張れよ」と頷くような余韻に自分に流れた歳月を感じましたね。


あと久々に観たら“お前エマ・ストーンだったのか”という驚きはありましたね、まさに『ラ・ラ・ランド』ミアのオーデション写真のような芋っぽさ、垢抜けなくて印象に残ってませんでした、ごめんなさい。


無論、“マクラビン”は相変わらずクソ最高です。


そしてこのグレッグ・モットーラ監督の後の作品『宇宙人ポール』が、ほぼこの映画のマクラビンが宇宙人になっただけとも言えるところがまた面白いのです。
チーズマン

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