・ジャンル
エクスプロイテーション/バイオレンス
・あらすじ
強盗を犯した恋人の共犯として逮捕されたジェニー
初犯であった事から実刑は課されなかったが彼女は少年院行きとなってしまう
送られた先はプライドモア少年院
そこは独裁的な院長サッターとその指示を受け“管理”の名の元に理不尽な支配をする監視長エドナの思うままにされていた
些細な事で規則違反として罰を課され、食事は質素その物
労働も劣悪な管理体制で古株チャーリーを筆頭にエドナと蜜月関係にある者達はえこひいき
イジメや喧嘩は日常茶飯事で時にはレイプも発生するほどの最悪な環境である
そんな中で反抗的な態度から目をつけられたジェニーは僅かな仲間達と共に日々を生き抜いていたが事態はエスカレートするばかり
唯一、院生の味方である精神科医のノートンはエドナとサッターを糾弾するが2人が耳を貸す事はなかった
そしてとうとうジェニーの仲間の1人、リサが自殺に追い込まれた事から院生達と職員の対立は苛烈な物となっていく…
・感想
独裁と搾取の横行する少年院を舞台に女囚同士の対立や職員との戦いを描いたエクスプロイテーション作品
全編通してエロと暴力の渦巻く内容となっている
Xで配信期間が今月までと知り鑑賞
エクスプロイテーション物という事でセックスや暴力の描写がどれほどかと期待して鑑賞したもののそこはさほど強烈ではなかった
少なくとも過去に観た「サロン・キティ」や「肉体の悪魔」、「ソドムの市」などと比較するとやや弱め
しかしその分、登場人物が良い意味で漫画的でビジュアルも人物像もとにかく濃い!
80年代のHR/HMの感性が反映された女囚達のファッションや男勝りな振る舞い
それを盛り立てる劇伴と監視長エドナの理不尽で下劣な行動や言動…
いわゆる北斗の様なヒャッハーノリに激しくシスターフッドを演出するストーリーがずっと「そうはならんやろw」という感じで楽しかった!
特にラストの乱闘はめちゃくちゃ過ぎて最高w
欲を言えばエロ売り作品なんだから濡れ場やレイプ描写などがもう少し過激でも良かったかなぁ
とはいえどこまでも脳筋な世界観を女性達だけであそこまでしっかり成立させていたのは素晴らしい
ドラマ「ウェントワース女子刑務所」からリアリズムを完全排除したみたいな感じを想像すると分かりやすいかな?と思う
とりあえずめちゃめちゃおっぱい映画なのでそこは確実に満たされます