ヘンダーソン

イグジット・スルー・ザ・ギフトショップのヘンダーソンのレビュー・感想・評価

2.5
最終的にこの映画の伝えたいことがなんなのか少しボヤけてしまっているのが残念だが、それでも示唆に富んでいる。
つまりアートと人気の関係性だ。

このドキュメンタリーの主人公ティエリーは、アーティストを追っていくうちに自分もアーティストであると勘違いしてしまう。勿論実力もない。
でも、売り出し方の巧さで売れてしまう。
要は物事の本質を理解できる人間はほんの一握り。みんなイメージでアートを消費しているのだ。
わかってはいた。でも調子に乗るティエリーを見ると悲しくなるし、嫌な気分になる。ストリートアートはパンクであってほしい。