“ラスト15分の衝撃”という言葉が、解説やレビューなどに必ず出てくるし、実話ということで気になっていました。今作がその後の西部劇の製作に影響を与えたと言われてます。
西部開拓史の汚点と言われるアメリカ軍がインディアンの村に行った「サンドクリークの虐殺」をもとに製作され、60年代のベトナム戦争でのソンミ村事件に重ねたと言われている作品。
👇以下、ネタバレ含みます⚠️
ストーリーのほとんどがアメリカ軍兵士ホーナスとシャイアン族と共に暮らした白人女性クレスタとのアドベンチャーとロマンス。
若いキャンディス・バーゲンとピーター・ストラウスは、過酷なロケが大変だったろうな。
ラスト15分の殺戮は確かに残虐。白旗を揚げるシャイアン族に対し攻撃を行い、老人や女性、子供も惨殺している。本当はもっと酷かったのだそう。この残虐さを強調させるために、あえてほのぼのとしたコメディタッチなロマンスをメインに描いたのでしょう。生き延びた白人男女のホッとした様子を観ると、何とも複雑な結末。
当時、この作品がアメリカで製作されたこと自体が貴重なこと。でも、深みが感じられなくて視覚的なインパクトだけになってしまってるのはもったいない気がしました。
これもひとつの戦争映画として、知っておくべき事実。
