ソルジャーブルーの作品情報・感想・評価

「ソルジャーブルー」に投稿された感想・評価

かつての人間の愚行をまた知ってしまった。今作を観なければ決して知る事はなかったサンドクリークの虐殺。ネイティブ・アメリカンは東アジアに住む私たちと同じ人種(モンゴロイド)なだけにとても他人事の事件とは思えない。

ネイティブに理解ある姉御肌の白人女性クレスタとネイティブに恨みを持つ奥手の新人騎兵隊員ホーナスの禁じられた恋の行方かと思いきや後半が…。残虐に次ぐ残虐。血気盛んな男どもが総力挙げてあそこまでしなければならないのか。ほんと腹立たしい隠れた秀作。

今でもネイティブ・アメリカン/カナディアンが狙われる事件が起きていると以前北米在住だった知人が言っていたのを思い出した。
Cem

Cemの感想・評価

4.2
インディアン虐殺の残酷西部劇

ラストの虐殺シーンだけでも見る価値あると思います
女、子供も皆殺し!レイプされたりおっぱい切り取られたり首や手足が飛んできます
それを見て笑ってる白人さん、凄まじく狂ってる

炎628と似た残虐シーンで強烈でした、ずっと記憶に残ると思う

ラスト以外は恋愛ほのぼのロードムービーのようで暢気な音楽流れたり普通に笑える場面もあるし楽しかったです

銃で足を打たれ痛がるイケメンに、
「甘ったれんじゃないよ、坊や」と言う野生的でヤンキー風なキャンディス・バーゲンがカッコイイ!!
TSUBASA

TSUBASAの感想・評価

4.0
【血で血を洗う争い】85点
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監督:ラルフ・ネルソン
製作国:アメリカ
ジャンル:歴史
収録時間:112分
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ずっと気になっていた作品で、やっとdvd購入して見ました。米国史上最も恥ずべき愚行と言われる「サンドクリークの虐殺」を描いた作品であり、宣伝文句の通りラスト15分は凄惨なものになっています。まさに血で血を洗う争い。復讐の連鎖はどこかで切らないと半永久的に続いてしまいます。人間はこうやって肌の色が違う、生活文化が違う、言葉が違うということで大量虐殺を頻繁に行なってきました。いかに今が平和的であるのかというのも思い知らされました。

開拓時代のアメリカ。コロラド州にて北軍兵士たちは現金と、砦に婚約者が待つという女性クレスタを運ぼうとしていた。しかし、そこに武装したインディアンのシャイアン族が攻めに来るのだが。。

陽気な歌から始まり、ほのぼのとした話になるのかと思いきや冒頭からいきなりインディアンが攻めてきます。彼らの目的は現金略奪と後にわかるのですが、クレスタと新米兵士のホーナス以外は皆殺しにされてしまいます。これを相当恨んだ北軍兵士が後に彼らの集落を襲うという「サンドクリークの虐殺」を起こしてしまうのです。

確かに最初だけ見れば北軍兵士たちが哀れであり、インディアン達が悪に見えます。しかし、今作がそれまでの西部劇作と決定的に違うのは、アメリカ側の愚行ももれなく見せているというところにあります。名作とされる『駅馬車』でもこれは出来ていません。彼らインディアンは自分たちの地を守ろうとしただけ。そこに15世紀末からずかずかと蹂躙してくる欧州諸国は一体何なのでしょうか。彼らには啓蒙思想という非常に恩着せがましい考えがあり、文明が遅れている先住民を支配していくというのは甚だ迷惑な話であります。そしてそこで殺人が行われて、恨みをもったインディアンが復讐をし、それに恨みをもったアメリカが復讐をし、、と復讐の連鎖が途絶えることはありません。

これを途絶えさせるには和平を結ぶか殲滅するか。残念ながら後者は歴史的によく行われてきました。そこには人権の考えも何もない。しかし、和平を結ぶという手もある。今作のシャイアン族の長であるまだら狼も最初はそれを望んでいました。哀しきかな、最後までそれを拒んだのはアメリカにいる白人なのでした。
その後の虐殺はもう見てられない。殺人、強姦、放火。どういう環境にいればこうも簡単に人を虫螻みたいに殺すことが出来るのでしょうか。しかし、人類の歴史は戦争の歴史であると同時に虐殺の歴史でもあると思います。今のこの平和な時代の方が珍しい。末恐ろしい限りです。

今作はアメリカの負の歴史を堂々と真正面から描いた映画です。これ以降、インディアンを否定的に描いた映画は現れなくなった模様。そういう点においても非常に価値のある映画と言えそうです。ラストが強烈ですが見るべき作品です。

このレビューはネタバレを含みます

1970年米。「アメリカの修正主義西部劇」(英語版Wikipedia参照)。ラブロマンスかと思ったらアメリカン・ニュー・シネマだった。最初は「すっぴんのキャンディス・バーゲン可愛い」などと思って観ていたが、そんな生易しいものではなかった。米軍のネイティブ・アメリカンへの迫害を描く。70年代のアメリカじゃないと撮れない作品だろう。題材は、1864年11月29日にコロラド州で起きたサンドクリークの大虐殺。子供の首チョンパ、切断された足を掲げて雄叫びを上げる騎兵隊…。終盤の残酷描写は、モンド映画のようだが実話。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

4.0
‪「ソルジャーブルー」‬
‪個人的に最も不当で残酷な犯罪だと確信してる社会派ネルソンが描く残酷物語。この映画は凄いよ…西部劇に反した内容に加え70年代ベトナム戦争が続く中での制作もあってかラストのインディアン大虐殺シーンは正に米軍のソンミ村事件を彷彿させ更に開拓神話に疑問を投げかけた傑作‬だよ。TSUTAYAにもレンタルされてるから絶対見た方がいいぜ!アメリカの暗黒時代を垣間見れる。
シズヲ

シズヲの感想・評価

4.5
60年代に古典的西部劇とは一線を画すマカロニ・ウエスタンが隆盛し、69年には本場の西部劇で圧倒的な暴力と破滅を描いた「ワイルドバンチ」が公開され、そして70年に古典的西部劇を徹底的にぶちのめす本作「ソルジャーブルー」が公開された。まさしくスゴい時代だ。古典的西部劇っぽい要素を部分的になぞった上で、最後に全てを覆したこの映画は実際凄い。情熱的でありながら何処か切なく、訴えかけるような主題歌も記憶に残る。

冒頭で描かれるインディアンの襲撃シーンが印象的。そこで如何にも古典的な野蛮人っぽく描写されているからこそ、旅の過程でインディアンの実態が語られる流れが効果的に映ってくる。そうして彼らこそが被害者であることが明白になった矢先に虐殺が遂行され、白人の野蛮さを徹底的に炙り出す構成が凄まじい。虐殺のシーンもとことん凄惨。こういう「オチで一気に落とす」やり方はシンプルだけど、単純だからこそ悍ましさが際立つ。

序盤~中盤の道中旅をユーモラスに描いているのも面白い。緩い流れが続いて、時にロマンチックなムードになって、同時に不思議な寂寥感が滲み出ていて……そんな旅の場面も見ていて楽しいのがニクい。それさえも終盤の残虐なシーンに至るまでの壮大な引きだったのが何よりも惨い。虐殺も衝撃的だけど、一番ゾッとするのはエンドロールだ。寒気がするような死の臭いで充満していて、まさにこの映画が物語るテーマを端的に表している。
nagaoshan

nagaoshanの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ラルフ・ネルソン監督作品!

先日『デトロイト』にて、アメリカ🇺🇸の人種差別で思い出し…

アメリカ大陸発見から人種差別を語る上でネイティブアメリカンの事を無視する事は出来ません…

本作も1864年アメリカ中西部、コロラド州サンドクリーク、アメリカ史上最大の汚点と言われる騎兵隊によるシャイアン族の大虐殺「サンドクリークの大虐殺」を描いています。

数年、シャイアン族と生活をしていた白人女性クラスタが、シャイアン族から別れを告げてフィアンセの待つ砦へと向かう途中にシャイアン族の奇襲を受け全滅、辛くもクラスタと若い兵士ホーナス2人が生き延びる…

中盤まで、ほのぼのロードムービーでキャンディス演じるクレスタの魅力にやられます(^^)揺れる馬車で半ケツ、チラリのクレスタのスカートを必死に隠すお茶目なホーナス(^^)
次第にお互い惹かれ合って愛が芽生え、偏見のあったホーナスも変わっていく。が!
シャイアン族襲撃間近の騎兵隊と合流から一気に…

若きリーダーまだら狼の苦渋の決断…
白旗🏳と🇺🇸

パフィ・セント=マリーの主題歌も胸に迫ります

ソルジャーブルー、(騎兵隊の制服の色)ソルジャーブルー
この国を愛する方法は他にもあるはずよ…

観なければならない作品!
ソルジャー・ブルーとは…
青い軍服を着た騎兵隊員🎖

名誉ある騎兵隊は、西部劇ではほとんどが正義の味方のようなヒーロー扱いをされる中、アメリカの先住民のインディアン目線で描かれた西部劇の異色作🎞

1864年11月29日にコロラド州で起きた“サンドクリークの大虐殺”の史実を元に製作された作品🎥…人が人を憎み、殺す…
人間のもつ愚かな本性への警鐘🔔♪

騎兵隊員として誇りを持ち、インディアンを憎んでいた主人公ホーナスが、次第に現実を受け入れ、直視した惨劇とは…

ラスト30分…

目を覆いたなるような🙈バイオレンスシーンに心が張り裂けそうになる!😖

エンドロールに音楽はない( ˘ω˘ )

ただ、ただ、火が放たれた焼け残りの荒野に、木製の十字架が立ち並ぶ風景だけが映し出される( ˘ω˘ )

一度観たらトラウマになりそうな映画…
これも“西部劇”なんです( ˘ω˘ )
かーし

かーしの感想・評価

3.3
ネイティブアメリカンが虐殺された実話の映画。
アメリカの兵隊さんたちがネイティブアメリカンに殺され、その応酬でネイティブが殺される連鎖。ラストが重め。
西部開拓時代を扱った映画の中で重要な作品。前半の価値観の異なる男女のシニカルなロードムービーが、ラスト20分の強烈な事態にぶつかっていく。衝撃。
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