木野エルゴ

アーネスト式プロポーズの木野エルゴのレビュー・感想・評価

アーネスト式プロポーズ(2002年製作の映画)
3.8
原作はオスカー・ワイルドの「真面目が肝心(The Importance of Being Earnest)」

なんともイギリスらしい身分差恋愛コメディ。嘘が嘘を呼んで一悶着あり、最終的には都合よく大団円。だいぶ不謹慎な嘘を吐いてもジョークですませられる寛大さというか大雑把さというか。

キャストが個人的に大満足。コリン・ファースとルパート・エヴェレットという「アナザー・カントリー」コンビに、愛らしいリース・ウィザースプーン、気が強そうなグウェンドレンにフランシス・オコーナー。そして大御所ジュディ・デンチ。なんとも豪華なメンバー。

衣装も舞台装置も華やかで見ていて楽しい。妄想シーンも含めるとちょっとオーバーなくらい華美だけどそれがいい。

イギリス貴族社会の理不尽さを感じながら、その中で少しでも自分らしく生きようとする紳士淑女の恋愛コメディ。ゆとりのある休日にのんびり見たい作品。
木野エルゴ

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