ロバート秋山のクリエイターズファイルが好きな私が、この作品を嫌いになるはずがない。
ロック映画のパロディを完璧にこなした本作は、質より量になりつつある音楽ドキュメンタリー映画飽和時代の現在に観るとより刺さる。
内容自体はアホなロッキュメンタリーなのに、半分実在しているバンドのサウンドトラックの完成度が高いのが、みんなが愛する所以だと思う。
舞台裏での迷子、パンを半分にする、レベル11まであるアンプ、オノ・ヨーコみたいなバンドクラッシャーの登場、ジョイマン並みのサイン会事件、ビッグインジャパン扱いからのラストの日本ツアーなど見どころはあまりに多いが、個人的には1960年代のフラワームーブメントの再現とテレビ番組の再現のクオリティが高いことが面白すぎた。