Jimmy

デッドロックのJimmyのレビュー・感想・評価

デッドロック(1955年製作の映画)
3.8
霧のロンドンを舞台にしたクライム映画。
1955年のアーサー・ルービン監督によるカラー作品。
復刻ライブラリーDVDのスペシャルプライス版が販売されていたので、DVD購入鑑賞。

金目当てに結婚した男スティーブン(スチュワート・グレンジャー)が、妻に毒を飲ませて殺して微笑んでいる。妻殺害の真相を知っている女中リリー(ジーン・シモンズ)は、真相を知っているとスティーブンに伝えて、亡き奥様の宝石を頂戴したり、家政婦長にしてもらったりする。
ただ、真相を知っているリリーはスティーブンにとって邪魔な存在なので、彼女が「手紙を出してきます」と出かけた濃霧の夜、彼女を追いかけるスティーブンは追いついた女性を杖で撲殺した。第二の殺人。
この撲殺シーンは、正面の居酒屋から出て来た男達にバッチリ目撃されたため、警官含めた人々が犯人探しする中、スティーブンは何とか自宅に辿り着く。
すると、少しして、なんとリリーが帰って来た。スティーブンは、リリーと間違えて、別の女性を撲殺してしまったのだったが……といった始まり方の犯罪映画。

自分が愛している男が、自分を殺そうとしているのを知った微妙な状況を、ジーン・シモンズが上手く演じていたと思う。

この殺人男スティーブンを演じたスチュワート・グレンジャーとジーン・シモンズは、この映画の頃には実際の夫婦だったので、コンビネーションもバッチリ…という気がした。

この映画は1955年アメリカ映画で殺人事件などを描いているので「ノワール映画」と呼びたいところだが、カラー作品なのでノワール映画と呼びづらい。
カラーなので、色のメリハリが良く出ていて、濃霧の中の殺人とそれを照らす光などが効果的だった気がする。

まぁまぁ面白いクライム映画であった。
Jimmy

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