14のショートストーリーと6つのCMからなるオムニバス。
どれもこれもくだらない。海賊版ビデオだけを狙うビデオ海賊の話とか、切り裂きジャックの正体がネス湖のネッシーだったという話とか、普段何食ってればそんなぶっ壊れた発想が思いつくのか。
まあ、そんな中にも光るものはあって、サスペンスとして作り直せば世にも奇妙な物語的な感じになりそうなストーリーもいくつかあったし、『電影少女』の元ネタか? と一瞬思った話もあった。
本作、原題は『月世界のアマゾネス』であり、この深夜番組を見ながらチャンネルを適当に変えてテレビを見ているような感覚の作り。まあ、この『月世界のアマゾネス』が(当然、あえてなのだろうけれど)酷い出来。月を吊るしているワイヤーはモロ見えだし、その月は上空には青空が広がり、地面には草が生えているw。なので、当然酸素があるという。
まあ、とにかくバカバカしいのだけれど、出演陣は豪華な顔触れ。あの問題作『ムービー43』の前身とも捉えられるけれど、ただただ下品だった『ムービー43』と比べたら、こちらの方がまだかわいげがある……かな?
因みに内容は以下の通り(タイトルのみ)。
1. モンドー・コンドー
2. ペットハウス・ビデオ
3. カウチおじさん
4. こんにちは赤ちゃん
5. TV-CM「カミハエール」
6. 深夜劇場「月世界のアマゾネス」
7. 公共CM「黒人ソウルを守る会」
8. ブラインド・デート
9. ヨタか真実か
10. 今日の批評
11. TV-CM「ファンシーパテ」
12. お葬式アワー
13. TV-CM「ドン ‶ノー・ソウル”・シモンズのラブソング全集」
14. ビデオ海賊の冒険
15. 透明人間ジュニア
16. TV-CM「コスモポリタン美術館の大バーゲン」
17. TV-CM「夜のファーストレディー」
18. タイタンの男
19. ビデオ・デート
20. モノクロ映画「若さの暴走」