Jimmy

その場所に女ありてのJimmyのレビュー・感想・評価

その場所に女ありて(1962年製作の映画)
5.0
池袋・新文芸坐にて鑑賞。

キャリアウーマンとして凛々しくてスラリとした格好良さを見せてくれた司葉子。
衣装が素晴らしく、広告代理店でバリバリと働く女性らしいキリッ!⚡…とした服装がこの映画の物語まで盛り上げているように見えた。

そして何より、昭和30年代の銀座あたりをカラーで見せてくれる東宝スコープが嬉しい。
1962年の映画であり、カラーで映る銀座にはオート三輪が映ったり、映画館の看板には『土曜の夜と日曜の朝』の表記あってニコニコしてしまう(笑)

出勤する司葉子が銀座の横断歩道を渡って出社する場面、出社して自分のデスクでタバコふかす姿、広告代理店として仕事をゲットするための会議など、序盤から凄い勢いで仕事する姿が描かれる。ただ、職場ではやはり男性が多め。
その中で、大きな仕事を受けるために、あの手この手で熾烈な争いをするライバル会社のヤリ手社員が宝田明。

司葉子は「7年間働き続けて27歳」と発言し、どうやら恋愛もしてこなかった様子だが、ライバル会社の宝田明から「君は女として、女の感情に一度でも燃えたことがあるのかい?」などと言われて、二人はだんだんと……。

広告業界の熾烈な競争を描きながらも、自立する女性(司葉子)の仕事と恋愛を描き、更に男に捨てられる女(水野久美)や働かない夫に悩まされる女(森光子)なども上手く織り交ぜた素晴らしい映画だった。

大傑作‼️🎥
Jimmy

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