青二歳

スパイダー・ベイビーの青二歳のネタバレレビュー・内容・結末

スパイダー・ベイビー(1968年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

面白い!少女が怖い!!美子役!少女×ナイフの佳作。黒髪ハーフアップの少女が振り上げる二刀のナイフ!金髪ボブの少女が笑顔でエスコートする先には!ではぁ…美子役。("血のバケツ"と2 in 1でDVDリリース。filmarksジャケとAmazonリンクは正。)

先天的な遺伝性病質をもったある家系があった。メリー家最後の末裔たる三人の兄妹。彼らの"イノセンス"は病質由来だからサイコパス並みに"常識が通じない"。それを理解するが故に子どもたちの異常な行動を止めらない庇護者ブルーノ。彼は兄妹の父親から子どもたちを守ることを託され、兄妹を養ってきた。
兄妹の秘密の"子供の世界"。その屋敷に招かれざる客がやってくる。遠戚がメリー家の遺産相続のため子どもたちの法的後見人になると名乗り出てきてしまったのだ(当然こいつらは子供たちの餌食になる)。

子供たちの世界にとって、自分の周囲にある人間はlike/hateという二項しかない。おそらく異端として苦しんだ記憶があるのか、来訪者たる大人たちが敵が味方かにとても敏感な兄妹の姿が切ない…。そして兄妹に世の常識をなんとか教えようと苦心し、たまに怒るものの、決して嫌いとは言わない、好きだよ愛しているよと言う庇護者ブルーノ…。ああ名作。
青二歳

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