Bobsan

ドリームスケープのBobsanのレビュー・感想・評価

ドリームスケープ(1984年製作の映画)
4.2
このアメリカ大統領は自分が核ミサイルのボタンを押してアメリカを焦土と化してしまうのではないかという悪夢に苦しんでいました。このあたり、黒澤明の「生きものの記録」を思わせますね。僕もよく家の窓から核爆発のキノコ雲が見えたり、それこそ自分の住む街に核ミサイルが炸裂して街が灰塵と化してしまう夢を見ますが、それはそれは恐ろしいものです。この大統領がこの悪夢の経験から核兵器廃絶に向けて動いてくれる事を祈りたいところですが、まあ無理でしょう。
この作品はスタッフ、キャストがとても豪華なのですが、日本劇場未公開です。
監督は後に「W」や「愛がこわれるとき」といった傑作を手掛けるジョセフ・ルーベン。脚本は後に「ブロブ 宇宙からの不明物体」を監督し、大ヒット作「マスク」を生んだチャック・ラッセル。
主演は僕の大好きなデニス・クエイド。「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」、「ブラック・レイン」のケイト・キャプショーがやっぱりかわいい。
それになんといっても、マックス・フォン・シドー、クリストファー・プラマーという二人の名優が出演しているお陰で予算に見合わぬ大作感があります。
「コマンドー」でシュワに崖から落とされた奴や「ヒドゥン」の冒頭で大暴れした奴なんかも出ていて思わずニンマリ。
劇中、少年の悪夢とクライマックスの戦いに登場する"スネークマン"が最高ですね。フィギュアがあったら欲しいですね。
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