のうこ

家族生活ののうこのレビュー・感想・評価

家族生活(1971年製作の映画)
-
傑作!!親父が倒れた?と聞いて、同僚の車に乗せてもらって実家に戻ると、
廃墟同然の家に頭のネジが一本飛んでる姉と年老いた叔母とアル中?の父親に出迎えられるという一日の話。姉の登場シーンは木に登って果物をぶん投げるシーン。
ラスト、姉とヤった同僚がお前とは友達をやめると言われ1人車に乗って去っていく。1人で実家を出た後の人混みを歩いてバスに乗るところ、急に現実世界に戻って来たような感覚。

廃墟同然の真っ暗の家に外から差し込む光。3人の会話の間に登場する父親がバチっと部屋の電気をつけるといつの間にか夜になっているというヤバいシーンがあった。冒頭の家の中をやたらと動き回る姉など、会話中の人の動かし方がうまい。開けられたままの扉のショットと親父が自分の世界に閉じこもるようにして横の引き戸でピシャと閉めるなど。
のうこ

のうこ