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おとし穴のmat9215のレビュー・感想・評価

おとし穴(1948年製作の映画)
2.0
ぬるいフィルムノワール。物語の多くが単調な会話の切り返しで動かされ、工夫が少ない。男に妻子があることを知って潔く身を引くファム・ファタールも、不義を働いた夫を許す妻も、女たちの物わかりがよすぎる。レイモンド・バーは、アンソニー・マン『脱獄の掟』ではもっと不気味な印象を放っていた。主人公宅では階段が描かれるが、小規模な中流家庭の家屋では、階段を描くのに空間が狭すぎる。ま、ディック・パウエルとリザベス・スコットがモーターボートで疾駆するところは楽しそうだったな。
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