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苦役列車のpongo007のレビュー・感想・評価

苦役列車(2012年製作の映画)
3.0
 西村賢太先生、厳しいつらい人生をまっとうして、お疲れ様でした。ゆっくり休んでください。

 本作は、西村健太先生の原作に描かれている、主人公北町の屈折した自己顕示欲、劣等感、焦燥感、自己破壊の欲求だとか、暴力性とか、とにかくダメ人間な感じがイマイチでした。でも、そんな映画を許す西村賢太先生の度量の広さは素敵です。

 森山未來はいい俳優ですが、西村先生が抱えているどろどろした心の闇を表現するのには、キャスティングミスなような。前田敦子が出てくるのも必然性がまったくないような気がします。もっと原作を尊重してほしいと思いました。

 とにかく、いまは、ゆっくりと休んでください。哀悼。
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