苦役列車の作品情報・感想・評価

「苦役列車」に投稿された感想・評価

saccharin

saccharinの感想・評価

4.0
どん底中のどん底映画。 

これは好き嫌い真っ二つに別れるでしょうね。 
特に女性の方は見るのキツイと思います。 
しかしながらマイナスのパワーに溢れていて、とりあえず目は離せません。  

森山未來の怪演。いつ性犯罪犯してもおかしくないような、ガチで気持悪いクズ野郎を演じてます。ホント見てて怖い。この役はこの人にしか出来ないんじゃないか?「怒り」もヤバかったし凄い俳優だと思います。 

高良健吾は出てるの知らなかったので、序盤早々に登場したのは嬉しかったです。結構好きな俳優なので。対照的にメチャクチャまともで良いヤツです。 

前田敦子。何気に出てる映画大体面白い気がする。作品選びが独特でいいですね。この子も非常に良い子です。  

一応この3人の青春物語ですかね。

99.9%どん底ですが、ラストで0.1%だけ光が見えます。 

キーワードは「夢」ですね。 

タイトルの苦役列車は「背負って行かなければならない重荷」みたいな感じかな?

全く良い気分になれる映画では無いですが、毒を楽しめる方は気が向いたらどうぞ。
もねこ

もねこの感想・評価

3.4
ロクデナシここに極まれり。
主人公クズというより、人間として大切なものが欠落してる人って感じだった。その場限り極限まで刹那的な人間。日銭稼いで、風俗行って好きになった女の子にも自分のやりたい欲求をぶつけらて迫ることしかできない、かりた金は返さず、数少ない友人にも見捨てられる。

一層の事清々しいっていう人もいたけど、
あまりに自分が思ったことしかできなさ、まっすぐつんのめってしか歩けなさが痛々しくて見るのが気持ちよくはない映画だった。

けれど、彼は生きてる。なにかしら落としてきちゃった欠落人間でも生きてるってのが救いかも知んない。

蹴られて、殴られて、地を這って彼が咲く日は来るのだろうか。少しだけ希望を持てる最後でよかった。

いやでもほんとに、森山未來すごいなぁと。この人じゃなきゃ演じられんかったやろなぁ。生理的な嫌悪感湧くくらいの、気持ち悪さ。こいつ、ほんとに!もう!ちゃんとしろやー!って本気でなる。



マキタスポーツがキーパーソンチックなの、笑ってまう。そして、いい味出してる、流石。
haruiro71

haruiro71の感想・評価

3.5
高良健吾ってこういうなんかちょいナヨい役の方が似合うよね

服がイケてんなと思ったらスタイリストが伊賀さんでした
茜

茜の感想・評価

3.7
貫太のセリフはどれも皆が隠してる本音だなあ、、
特典映像と本編の森山未來のギャプすごい
めちゃわかるし絶対いる
森山未來は本当に良い
自分的に結構好き
森山未來の演技がスゴイ!
クズを通り越して怖い。
小説というものがあって良かったね!
な

なの感想・評価

3.5
なにも持ってなかったのに結局なにもかも失っててずーーーーーんてなった ドレスコーズが合う
メガネ

メガネの感想・評価

3.3
どうしようもない、書くことでしか救われない生粋のダメ人間を森山未來が熱演していて素晴らしかった。

ラストの現実離れした落ちも良かった。
好きでした。
森山未來さんの演技、すごい。




社会の一部として、主人公を見ると寂しい人なわけだが、相対的な心の仕組み?動き?は多くの人と同じで、過去の経験がものを言っているだけなのだと思った。
これは、必要な映画だなぁ、、などと思いけり、、

でも、やはり社会は、過去の経験を全部、さらけ出して許されることはなく、最終的に、それをさらけ出す場所を知って、文章を書き出した主人公に成長を感じりけり。応援したい!

レビュー長くなったなぁ、、いやぁ、、よかったなぁ
(2013年3月18日レビュー)

北町貫太 = 西村賢太

実に単純な役名だ。
自分の名前をもじっただけではないか。


学生の頃、村上春樹の世界にはまって、
それ以外の作家がほとんど読めなくなった時期があった。
「村上春樹以外つまらん」と、
感じるようになってしまった。

そこに登場したのが西村賢太だった。

彼の小説は、
どうしようもなく惨めな自分を
これでもか、というくらいにさらけ出している。
そのどうしようもなさが逆に面白かった。


村上春樹の主人公も
結構どうしようもない人物が多いのだけど、
彼の場合は、
「そんな孤独な俺ってカッコいいだろ」という、
カッコつけが垣間見える。
普通の男は、
家でサンドイッチなんか作らないし、
バニラアイスにコアントロなんてかけない。
村上春樹の主人公は、
そんなことを一人でやっちゃうのだ。

それに比べて西村賢太には、
カッコつけがまるでない。
日雇いの給料で生活し、
家賃は滞納。
風俗貯金をしているが、
本当は素人の女とやりたくて、
プライドの高い自分を必死で抑えて接するが、
結局はキレて暴力を振るってしまう。
そして女が逃げた後で、
寂しさを噛みしめ、
後悔する。
それが自分です、と言っている。

読んでいて実に面白い。
(しかし、
 芥川賞を受賞してしまった為、
 今後の作品は不安だ。)


この映画でも、
そんな主人公のどうしようもなさが
よく表現されていた。

森山未來がやはりうまい!

そして高良健吾もいいですね。
彼は一見、下手っぴな演技をするんだけど、
そこに彼のリアルな演技への追求が見える。
本当の世界は、
そんなに表情豊かな人ばかりではないし、
身振り手振りがない人もいる。
高良健吾の演技を見ていると、
これは演技ではなくて、
リアルな世界の住人なんではないかと思える。
(対照的なのは、市川隼人で、
 彼は悪い意味で「演技」がうまい)


原作、監督、キャスト、
個人的にすべて好きな良作でした。


製作:2012年
監督:山下敦弘(『リアリズムの宿』『リンダリンダリンダ』)
出演:森山未來、高良健吾
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