sarahA

黄山ヶ原(ファンサルボル)のsarahAのレビュー・感想・評価

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「거시기(ゴシギ)」


韓国語で一番理解しにくいのがまさにこれだそうです。

「ゴシギ」という言葉は、「あえて口で話すのが難しかったり、不便な言葉、しばらく思い出せない言葉の代わりに使える代名詞」です。
人、物、数、行為などほとんどすべてのものの代わりに使うことができます。

日本語では「例のあれ」、「あれ」、「あそこ」などで翻訳できるかと思いますが正確ではありません。

また感嘆詞でも、形容詞でも使えます。


例文を見てみましょう。

例)
"'거시가', 네가 작년에 '거시기'를 '거시기'해서 '거시기'한다 하지 않았냐?"
「ゴシギ」よ、君が去年「ゴシギ」を「ゴシギ」して「ゴシギ」をするって言わなかった?」

この文章の意味は当事者同士だけ分かるはずですが、
おそらくこんな内容なのかもしれません。

「弟よ、君が去年300万ウォンを借りて、1年後に返すって言わなかった?」
「チョルス、君が去年大学を卒業して就職すると言わなかった?」

まあ、会話の内容は当事者同士で知っているはずですね。🤣🤣🤣


いや、でも「あれがあれだった」と言いますが、それを解釈できるんですか?
当事者同士がその状況に合った対話内容を婉曲に言うのですが、顔色を伺って理解すると見るべきでしょう。🤔


形容詞としての用法は大体こうです。

"기분이 좀 거시기하네."
「気分がちょっとあれだね。」

この場合は意味がほとんど一つ。
「何かすっきりしない」となります。


2003年の映画「ファンサンボル(황산벌)」では、この「ゴシギ」が重要なネタになります。
ファンサンボルは高句麗、百済、新羅の三国時代に各国ごとに方言が激しく、外国語レベルでお互いによく理解できないという設定です。
百済軍が軍事会議をするのですが、新羅のスパイが会議を聞いているが、ゴシギという言葉をよく理解できないという内容です。

百済の桂白将軍が兵士たちにこのように作戦指示をします。

"우리의 전략전술적인 거시기는 한마디로 뭐시기 할 때까지 갑옷을 거시기 한다."
「我々の戦略戦術的なゴシギは一言で言えば、ムォシギの時までに鎧をゴシギするのだ!」(ムォシギはゴシギのバリエーションです。)

この言葉の意味は、
「我々の戦略戦術的な作戦は、一言で言えば戦争に勝利するまで(あるいは死ぬまで)鎧を脱がない」くらいでしょう。

https://youtu.be/3L3a52R_fwo?si=EnXWSgb63duuqENi



そしてもう一つ「ゴシギ」のもう一つの使い方は、
言い恥ずかしいこと、たとえば身体の恥ずかしい部分のことです。
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