Masato

ロッキー5/最後のドラマのMasatoのレビュー・感想・評価

ロッキー5/最後のドラマ(1990年製作の映画)
3.9
いつものロッキーとは違う!!
ので、作るべきではなかったなど、否定的な意見多数。RottenやIMDbでもシリーズ最低の点数。

確かに、最後のストリートファイトは楽しいけど、ロッキーという気がしない。
リングで戦ってこそロッキーだと思う。
あそこで、あのストリートファイトを正当化してしまうのはいただけない。

私の思う欠点はこれだけ。

ロッキーの前作までのボクシング映画を期待していると、残念な結果になる。
前作までとは打って変わってドラマ重視の本作。
だが、リングでのファイトもロッキーの人生ドラマもどちらも好きな私はこれはこれで良い出来!

ここまで酷評される程ではないと思う。
ロッキーは前作のドラゴ戦で脳障害を負い、引退をした。
さらには義兄が詐欺にはまり全財産取られる。
というあらすじ。
1、2の英雄感がないロッキーが好きな人はここで振り出しに戻り、面白いと思う。

そして、トミーガンという新手のボクサー登場。
これが、本作の大きな面白味。
"ロッキーのクローン"と言われ、ロッキーはミッキーと同じように叩き込んだ。
"ロッキーのクローン"という点がこの後の展開にドラマチックが増す。
ロッキーはトミーガンとの出会いと別れで、ミッキーはどれだけ偉大なマネジャーだったか、そして、どれだけの人に支えられて今道を踏み外さずにここにいるのかを痛切に実感できたとこが良かった。
そして、トミーガンに夢中になってたことにより、息子が反抗期に。
父親として不器用だが、家族を想うこと、父親としてどうあるべきかを学んだ。

このドラマが良かった…

監督がまた戻ったからなのか、ロッキーのチャラチャラしたキャラが戻ってきた!
このジョークいう彼が好きなのよ。
ただ、今までエイドリアンが働いてきたペット屋の悪口を言うのはちょっと…
(そういやバッカスどこ行ったっけ?)

今までのボクシング映画としてはイマイチだが、ロッキーの人生ドラマとしては最高の映画だった。
つまり単体ではなく、いままでのロッキーシリーズを全括りした評価。

次はファイナル…いよいよ最後か。
Masato

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