いや、これはあかんやつやろ...
度重なる死闘が祟りパンチドランカーになってしまったロッキーはリングを降りる。
不幸は重なるもので会計士に全財産を騙し取られる。
そんな折にロッキーに師事したいと訪ねてきた若者トミー。ロッキーはトミーに自分を重ね、彼に気持ちを託すことで自分のボクサー人生を生き直そうとした。かつてミッキーが自分にしてくれたように、全力でサポートし己の生きがいにしようとする。
しかし、トミーはプロモーターのデュークに利用されロッキーと袂を分ってしまう。
世界チャンピオンとなったトミーだが、恩人であるロッキーを裏切った彼に対して世間の目は厳しかった。
自分を見失ったトミーはあろうことかロッキーに挑戦状わ叩きつけるが、いざこざからストリートファイトへ...
どしたん......？途中まではよかったやん。ロッキー自身が戦わなくてもミッキーのようなトレーナーに変化していくっていうのもありだったよ。4でロッキー自身がアポロにいってたもの。「人間皆歳を取るんだ。若返ることはできない、自分を変えるんだ。」
息子とのすれ違いもいい描き方だったじゃないか。間違いなく彼をロッキーは愛していたけど、リングに残してきた気持ちがあるから夢を繋いでくれるトミーについ夢中になってしまう。バカで不器用だけど愛すべき男だなあって、、毎度のエイドリアンの叱咤は今作も素晴らしかったやん...
「ミッキーに教わったことを伝えたいなら息子に伝えて。あなたの息子に、彼にはあなたが必要よ！トミーに気持ちを託したいのはわかる。でもそのために家族を失いかけているのよ！」
ここまではよかったのに...
ストリートファイトって信じられないよ。。どしたん...
これまで丁寧に紡いできたロッキーシリーズへの敬意がない。ボクシングに対する敬意がないよ。
偉大なチャンピオンがリングじゃなくて道端で拳を振るうって？？
足払いしたり投げ技つかって汚い喧嘩して、、周りの野次馬たちに混ざって息子がそれに熱狂するって？？ありえないでしょ...脳に障害があることわかっているのにルールもない路上での喧嘩なんてリングよりも危険じゃないか。
「エイドリアン、やったよ。」ロッキーのテーマ、チャラ〜ラ〜チャラ〜ラ〜♪悪のプロモーターを鉄拳制裁！めでたしめでたし。じゃねぇよ。ふざけんな。
最後の最後にシリーズに糞ぶちまけやがった。制作中に急に10歳男児に監督変わったんか。
