でーひー先輩

シェラ・デ・コブレの幽霊のでーひー先輩のネタバレレビュー・内容・結末

シェラ・デ・コブレの幽霊(1964年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ストーリー自体が読み取りづらく、加えてprime videoの雑魚字幕だったためにさっぱり話が分からない。

今、何故、こんなことになってるかが前後の文脈から全く読み取れない…w

会話も頭良い言葉遊びや洒落た言い回しを意識してるのか結果何の話をしてるのか分からない。


「なぜ君はあの時そこにいたんだい?」
『では君は何故カラスの巣を見たことがないか知ってるかい?』
「つまり、"郷に入っては郷に従え"、ってことか…」
『くくく…まさに、あの娘が父親に受けた仕打ちと同じ…スラリマリイ村の悲劇さ』
「そして神の裁きを甘んじた…皮肉なもんだな」

みたいな会話が延々と続く。さっぱり意味分からん。
※会話はイメージです

ただし、本作の着眼点はそんなところではない。分かりにくい筋立てや会話劇の弱点を差し置いて有り余る、「現代ホラーの原型」を作り上げたことだ。

この時代にあの幽霊の悍ましい姿、音の出し方、タイミング、抑揚の付け方、不穏な空気感、どれをとっても現代ホラーのお手本のような作りになっている。

総じて、古典ホラーは現代のような迫力ある映像が撮りにくいこともあって現代人には恐怖が伝わりづらい。
しかし本作は現代においても遜色ない恐怖演出を今もなお誇っている。

長いこと幻のホラー映画と言われてきたけれどサブスクで見られるなんて、良い時代になりましたね。