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ザ・ホード -死霊の大群-のmylifeのレビュー・感想・評価

ザ・ホード -死霊の大群-(2009年製作の映画)
4.2
雰囲気のみのインスピレーションで「ザ・ホード 死霊の大群」を初鑑賞してみた。監督は全くもって知らないがフランス映画と言うコトだけ知っている。

『ゾンビ史上、最強最多』と銘打たれたキャッチコピーに興味が湧いた訳やけど…決して、最強最多では無いとは思うが悪くは無い出来だとも思える。

個人的には、これぐらいの内容だと余裕で楽しめる。無論、ツッコミ所もあるが、そんなんものも含めて楽しめば良いと思うのだ。

とは言え、冒頭からの警察側の諸事情が複雑でよく分からんけど。不倫がどうたらこうたら言っているが余り関心が持てず、その辺りの描写は、むしろどうでも良いとさえ思えてしまう。

だが、先ほどまで殺し合いをしていた復讐者ターゲットと半ば強引に協力する流れは面白い試み。意外と今までに無いアイデアだと感じた。

ゾンビ、いきなし登場やね。来るとは分かっていたけど…余りに唐突。最強では無いが普通に強いゾンビ。ちなみに、ノロノロタイプでは無くそれなりに素早い。

何度も無駄撃ちするシーンばかりにイライラ。これも、ゾンビ映画の悲しき運命か。もっと、狙いを定めてヘッドショットをしろよ、と思わず心の中で叫んでしまう。

感染速度は割りと遅め。まぁ、これが普通かな。「28日後…」や「ワールド・ウォーZ」の10秒から12秒は早すぎである。しかし、あの映画はウイルスやからゾンビではないけどもね。

とにかく、尻上がりにオモロイ。キャラ設定なんか特に粗いけど別に良いと思う。なんやかんやで楽しめるB級ノリが好きな人には楽しめるかな。

刑事のおっちゃんが1人でゾンビの群れと戦うシーンもめっちゃ良い。確かにソロで戦うには最多ゾンビ数だと思う今日この頃。

脇役で、いち早く死亡すると思われていた白人ギャングのキャラが意外と立っていたのも良かったかな。素手でゾンビ2体と戦うスタイルには心を奪われてしまう。見せ場はソコだけやけど。キャラ設定が曖昧なんやけどB級っぽくて好感度が僅かに勝る珍しい作品かも。
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