ずこやま

エイリアン2 完全版のずこやまのレビュー・感想・評価

エイリアン2 完全版(1986年製作の映画)
5.0
超絶おもろ映画。初見は小4の時の友達の誕生日会で、前日にTVでやってたのをなぜかビデオで流していてあまりの面白さにガン見し、帰宅後にはビショップが半分にされるシーンを自由帳に模写してた記憶笑
何回目の鑑賞かわからないが今回は完全版を4K で吹替で。
ビジュアルやサウンドデザインなどSF戦争映画としての完成度が凄まじく、その後の映画・ゲームに与えた影響は計り知れない(ゴジラvsデストロイアがまんまやってましたな笑)。SFの世界観に近現代のベトナム戦争的な描写をそのままぶっ込んでそれを成立させることができるなんてだれが想像できたか。半面、エイリアンを銃火器で対処出来る存在として描いたことで、前作にあったゴシックホラーみや神秘性がなくなったのは賛否が分かれるところ。そりゃ黒沢清も怒るわ。でもおもしろいんだからいいじゃない!

以下、好きなところ羅列
・ヒックスのカッコよさは異常。飛びかかってくるエイリアンを躱しつつ射撃する通称ヒックスドッヂ(©️ずこやま)にうっとり。ボディアーマーに何故か南京錠がついてるのも印象的。割と軽く核攻撃を容認しちゃうのも素敵すぎる。25000するフィギュア買っておけば良かったなぁ
・ビショップが通信塔に行く際、ハンドガンを渡されるがすぐに返すところ。その後、溶接で入口を塞ぐ際に「指を挟むな」って。どれだけ優しいんだよ。ラストの「人間にしてはやるね(ニコッ)」も素敵。白汁だらけだけど笑
・前半で軽く出てきたパワーローダーが、クライマックスで本来の用途とは違う使い方で活躍するというケレン味たるや。。!クイーンがリプリーの攻撃をしれっと躱すところや、ゼロ距離インナーマウス攻撃を躱わすところ、その後トーチで牽制するのも良き。小学生の時、学校の椅子を反対向きで片手に一つずつ持ってパワーローダーを脳内で再現した記憶笑
・バスクエスがエイリアンの頭を足で固定してvp-70で攻撃するところ。その後のエイリアンの痙攣が「悪魔のいけにえ」チックでこわい
・後半の接近戦で電源が落ちて赤い非常用電灯のみになるところ。まさかエイリアンが!という驚きでサスペンスを高めつつ、画面を暗くすることで特撮の粗を目立ちにくくするという、まさにキャメロンの合理的演出。
・エンドロールの最後の最後にフェイスハガーが這い回る音が入ってるが、この時点で3への布石があったとは、、
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