ずこやまさんの映画レビュー・感想・評価

ずこやま

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PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

3.5

ニコケイの「Pig/ピッグ」と間違えてレンタルしたことに見始めてから気付いたが、これはこれで。”理不尽や抑圧やメタファーとしての脅威との対峙”というティーンホラー/スリラーとしてよく出来ていて、ラスト>>続きを読む

エイリアン3 完全版(1992年製作の映画)

4.0

シリーズで1番リピートしてないやつ。今回は完全版を吹替で。冒頭のリプリー救出のシークエンスは、惑星の刑務所以外の様子が見れるので完全版の方が良き。あとシラミびっしり描写も完全版の方が多め。批判されがち>>続きを読む

ラルジャン(1983年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

一度始まったら止める事のできない不条理と不幸の連鎖が主人公の人生/人間性を完全に破壊する。そうなってしまった人間はどんな行動をするのか?引き算に引き算を重ねた演出で淡々と結果だけを間接描写のみで描く演>>続きを読む

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.0

ギャレゴジから10年でまさかここまで偏差値が下がるとは、、(褒め言葉)。昔のゴジラ映画みたいに怪獣同士の会話に字幕が付いたら完璧だった笑 この手の映画は怪獣プロレスと揶揄されがちだが、ホントにブレーン>>続きを読む

ストゥーバー(2019年製作の映画)

3.0

最序盤のイコウワイスのアクションは期待通りだが、あとはラストまでほぼ出番なくて残念。てか金髪&ストリートファッションが似合ってない。。イコをステロタイプなアジアンイキりギャングにしないでくれ。ストーリ>>続きを読む

シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

3.5

短くて良い!クロエモレッツを愛でる映画。戦争×モンスター映画でありつつ、フェミニズム映画でもある。しかしラストのステゴロ対決には思わず笑った。B級感あるクリーチャーデザインはSキング原作の「地下室の悪>>続きを読む

エイリアン2 完全版(1986年製作の映画)

5.0

超絶おもろ映画。初見は小4の時の友達の誕生日会で、前日にTVでやってたのをなぜかビデオで流していてあまりの面白さにガン見し、帰宅後にはビショップが半分にされるシーンを自由帳に模写してた記憶笑
何回目の
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アビス(1989年製作の映画)

3.0

すんごい昔に地上波で観て以来の再鑑賞。やはり話がつまらないというか、まとまりがないというか、、しかし指輪の件は良き。エドハリスの主人公としての存在感と、キャロメンがこだわり抜いたセットやアナログな特撮>>続きを読む

Cloud クラウド(2024年製作の映画)

4.0

Vシネ時代黒沢清ノワールみ満載の銃撃戦や、”無”でしかない登場人物や、いきなりぶっ込まれる不穏描写(バスのあれ!)など隅から隅まで黒沢清作品で大満足!が、それ故に清リテラシーが求められ、人によってはス>>続きを読む

シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

4.5

すさまじい音響効果よる圧倒的没入感とジェシープレモンス力で疲れた。。しかし無政府状態の米国で嫌な軍人に銃で脅されてウザ絡みされるってのはロメロがダイヤリー〜でやってたなぁ。あと、テーマは違えど、背景説>>続きを読む

死霊のはらわた ライジング(2023年製作の映画)

3.5

ラスボスの禍々しさ、限界突破してるゴア描写、容赦ないストーリーなどなど、theホラー映画って感じ。まさかのシャイニングオマージュも楽しい。白ゲボオゲー描写があるのも評価ポイント

アダージョ(2023年製作の映画)

4.0

ステファノ監督だから期待値アゲアゲで鑑賞。激シブおもろ映画。ドライなバイオレンスと詩情豊かな演出と単純に善悪白黒つけられない登場人物達が織りなすドラマは、まさかの淡い感動で幕を閉じる。まさにステファノ>>続きを読む

ドミノ(2023年製作の映画)

3.0

午後ローにぴったりな映画。全く前情報なしでみたけど、この手の「あなたは騙される系」映画はどんでん返しそのものが目的になってしまうからあまり好みでなく。。

ヘッド・ショット(2016年製作の映画)

4.0

ふと観たくなり再鑑賞。記憶喪失の男は凄腕の暗殺者で、、という話は既視感ありありだし、「父殺し」の話としては詰めきれていないけど、イコの殺人シラットが観たいんや!って人(自分)は満足できるかと。アクショ>>続きを読む

レベル・リッジ(2024年製作の映画)

4.0

ジェレミーソルニエ監督の新作!舐めてた相手が殺人マシンだった系映画だけど、怒りに任せて敵を殺し散らかす他作品とは違い、不殺を貫き通しつつ不屈の精神で権力に抵抗する主人公のカッコ良さよ。無双アクションも>>続きを読む

エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

4.0

過去作のオマージュを入れとけばお前ら喜ぶんだろ?的な描写が多めだが、その通りだから仕方がない笑 猫ちゃんがいたら完璧だったなぁ。SFホラー/スリラーとして充分な面白さで、ドア閉めてよ開けてよ展開や、無>>続きを読む

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.5

久々のベッソン作品はなんとも変な作品。前半は主人公の過酷な半生を描くものの、裏社会でイキるようになった経緯や、住処が武装してある描写もないから後半のホームアローン展開はやや唐突で物語のバランスが悪い気>>続きを読む

エイリアン/ディレクターズ・カット(1979年製作の映画)

5.0

ゴシックホラーとSFの融合、宇宙飛行士をブルーカラーとして描くという革新性、唯一無二のデザインとビジュアル、外敵(エイリアン)と内敵(会社)両方に翻弄される容赦ない展開や説明しすぎない話運びとなどなど>>続きを読む

インサイド・ヘッド2(2024年製作の映画)

4.0

1ほどではないが充分面白い。多部未華子の声優演技のうまさよ
子供がいるもんで、ちょっと成長して大きくなったライリーがめちゃいい子になっていて、冒頭から涙腺が緩んだ笑 テーマ的にうちの子たちにはまだ早か
>>続きを読む

The Plague Dogs(原題)(1982年製作の映画)

3.5

日本未公開作品がアマプラに!だけどキツそうでなかなか観れず。。意を決して観たけどオープニングから犬好きにはキツイ。自由を求めて研究所を脱走した犬達。行く先々での行動は故意ではなく悪気もないが結果的にど>>続きを読む

タンポポ(1985年製作の映画)

4.0

おもろ。ラーメン食べたくなる。あと猪の山芋腸詰も。しかしチャーハンの件は今だとフェミの人が噛み付いてきそう?

スラムドッグス(2023年製作の映画)

3.5

下品で不謹慎なギャグばっかり(ナレーション犬・キノコトリップからのウサギ・「長い棒」に爆笑)だけど、”虐げられたものが依存や執着を断ち切ることで前に進める”的なストーリー/テーマもよく描けてる。わんこ>>続きを読む

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.0

コカインガンギマリ熊ちゃんの大暴れを期待したけどあんまりキルカウントなくて残念。コカインで痛覚がマヒして赤カブトレベルの大暴れしてくれたら大満足だった。てか今の技術なら銀牙を実写化できるはず。誰かやっ>>続きを読む

サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.5

バーニングみたいに殺人鬼が殺し散らかす映画だと思ってたから、フーダニットものでちょい残念。しかし冒頭の群衆シーンでの人間の露悪さ描写や、容赦ないけどちょっと笑えるゴア描写などロス監督節は健在。フェイク>>続きを読む

オオカミ狩り(2022年製作の映画)

3.5

プレデターとかフロムダスクティルドーン的な前半後半でジャンル変わる系映画。後半の「怪人」が現れてからは凄まじい出血量もあいまって阿鼻叫喚で笑うしかないけど物語運びはやや強引か。前半の囚人vs警察のバト>>続きを読む

死霊のはらわた(2013年製作の映画)

3.5

血・ゲボ・血ゲボに尿など水分量がだいぶ多め。ストーリーやキャラ設定も現代風アレンジがよく出来てるが、原作にあったユーモアやポップさが無くなったのは残念。しかし特殊メイクやギニョールを使ったホンモノ嗜好>>続きを読む

エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

2.0

全体的にビジュアルが安っぽく、まるでレンタルスルーのB級アクションの様。特にブルーバックシーンの背景CG が低クオリティで興醒め。ストーリーも盛り上がらず、まさか中盤の船だけでラストまで行くとは思わな>>続きを読む

サムシング・イン・ザ・ダート(2022年製作の映画)

3.0

評価に困る。。記録映画かと思ったら再現VTRもしくはCGもしくは仕込みかもしれないよ、でも何かがあったのは事実だよ、的な全てグレーな感じ。肝心の超常現象も灰皿がキラキラしながら宙に浮くだけってのも逆に>>続きを読む

エクソシスト3(1990年製作の映画)

4.0

子供の頃のトラウマ映画。オカルトホラーとしての面白さだけでなく、天井ババアや例の長回しのアレ(タイミングが最恐)と巨大ハサミ首チョンパギリギリ回避シーンなど、即物的な描写もあってずっとこわい。黒沢清の>>続きを読む

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

4.0

冒頭、子供がプラスチックのゴミ箱をボリボリ食べるシーンでやべえ映画だと確信。ストーリーはよく分からんが、感染症や痛みが無くなって衛生感や倫理観がおかしくなってる未来観とか、笑うしかない食事補助椅子とか>>続きを読む

GONIN(1995年製作の映画)

4.0

10年ぶりくらいの再鑑賞。スウェット上下&ビニ傘持った武の存在感が怖すぎだが、それに負けないレベルのモッくんの妖艶さや椎名桔平のキャラも良き。竹中直人は演技がくどすぎてあまり好きではないが、件のアレは>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.0

いやー生首ゴロゴロ死屍累々で満足。ラストシーンのあれとか影武者天丼コントとか荒川良々のあれ?等々ブラックコメディとしつつも、他の作品で美化されがちな武士カルチャーを「そんなものに意味はないんだよバカヤ>>続きを読む

蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

4.5

20年振りの鑑賞。北野武作品のパロディっぽい雰囲気の中、突然ぶっ込まれる恐怖演出(黒沢清作品でも最強レベル)や大杉漣の狂気コント、後半に行くにつれカットつなぎもおかしくなり、そしてラストのあの展開に至>>続きを読む

ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.5

ちょっと街の中心部にいくと道端でペスト感染者がゴロゴロ死んでるという極悪中世描写を見てヴァーホーベンだなぁと思ったり。しかし見始めると面白くて目が離せないのはさすが。教皇役どっかで見たことあると思った>>続きを読む

デビッド・クローネンバーグのシーバース(1975年製作の映画)

4.0

20年振りの鑑賞。寄生生物のせいでハイテクマンションが乱行マンションになる話。老若男女人種問わず巻き込んでいくラストの阿鼻叫喚は、ロメロゾンビやマシスンの地球最後の男や藤子不二雄の流血鬼などの「多数派>>続きを読む