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山椒大夫のSOUのネタバレレビュー・内容・結末

山椒大夫(1954年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

これは間違いなく溝口映画の大傑作

溝口は世の不条理を描くのが本当に上手い
野蛮な男とそれに虐げられる女、一部の聖人
厨子王が国の守になってからの凛々しい姿があまりにも美しい。それを際立たせる雅な劇伴もなお良き。厨子王が関白に直訴するシーンは50余回リテイクして花柳喜章さんの声が枯れるのを待ったという溝口のSなエピソードもあるみたい。

溝口の思想には共感する点が多いのもこの作品に心を揺さぶられた理由の一つだと思う

「人は慈悲の心を失うては人ではない。己を責めても人に情けをかけよ」
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