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100万回のウィンクのENDOのレビュー・感想・評価

100万回のウィンク(1998年製作の映画)
4.0
夜間、田舎のバーガーショップが蛍光灯をギラギラと輝かせ、ぽつねんと佇む。そこで働くバリモアは妊婦。どうやら愛人らしき男がお客としてやってくる。その男の車に迫る州軍のヘリ。冒頭から意味不明で身を乗り出し鑑賞。貧しい田舎の白人達の日常。兄貴のジェイク・ビューシー(父ゲイリーに激似)がマザコンを拗らせ、弟ルーク・ウィルソンへ嫉妬することで物語が駆動する。兄弟の母キャサリン・オハラの不安定さが怖い。気のいいバリモアの母はシェリー・デュヴァル。その農園の広大さ!幾多のロールベール(サイロ)が転がっている。そこを全力で走り抜けるウィルソン。コメディだが妙に貧乏臭くて、地方の閉塞感があって、それなのに情緒的で泣けて仕方なかった。人生に愛を。
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