ENDO

スミサリーンズのENDOのレビュー・感想・評価

スミサリーンズ(1982年製作の映画)
4.0
まだかろうじて荒廃してるNYにて。バーマン演じるグルーピー(死語)としてパンクロック界の寵児と一緒になろうとするも、そもそもパンクシーンはだいぶ下火の80年代前半。リチャード・ヘルの色気は凄いけど結局美人局に利用。夜逃げされたあと、妻が差し出す煙草にグッとくる。生きるのに必死。インフルエンサーに憧れる東横キッズと地続きの世界。いつの時代も『Who is that?』というフライヤーの惹句は浮かんでは消えてゆくだろう。都会は挫折した人々の面影すら残さない。リンくんは何のために都会に来たんだろう。娼婦がお礼にと手渡す彼女の母のサンドイッチ、不味そうだけど感動しちゃう。寄る辺ないなー。エンディングはThe Feelies『Original Love』!妥協するしかない人生。そんな歌詞。
ENDO

ENDO