猫そぎチャンスペロッテ

コントラクト・キラーの猫そぎチャンスペロッテのレビュー・感想・評価

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)
4.2
1990年
監督/ アキ・カウリスマキ
出演/ ジャン=ピエール・レオ(アンリ,ブーランジェ)/ マージ・クラーク(マーガレット)/ ケネス・コリー(コロシヤ)

長年笑ったことがないといった陰気な風貌のアンリ(ジャン=ピエール・レオ)は、フランス人だがイギリス・ロンドンの水道局に15年間勤めてきた、、

水道局の職員達は、見るからに“頭のキレ”の悪い人たちばかり、、
世の常、政府系の公営会社は効率が悪く、国のお荷物になってしまって、いまや民営化されるのは仕方がない、、

言われるがまま、アンリは改革の一貫として人員整理の対象になり、解雇された、、
そして短絡的な自殺(ヨクカンガエテカラニシロ!)、、、決断が早いというか“浅はか”というか、、しかし運良く(ウンワルク?)自殺は悉(コトゴト)く失敗する、、
彼はカフェで読んだ新聞に「コントラクト・キラー(失敗しない殺し屋)」の広告を眼にする、、とうとう彼はボスに自分の殺害を依頼した、、のだが・・・



アキ・カウリスマキ監督の作品は、いつも「安堵安心」があり、、、世界の片隅の愛に目配りを図り、その愛は心暖かく、残酷な運命に立ち向かう人たちに優しい、、、特に恋人も家族も友人もなく、孤独な毎日を送っている慎ましやかな人たちに優しい(愛とペーソスとユーモアの監督)、


コントラクト・キラーのボスは
「自分でやりゃ金はかからんぞ!」とアンリを気遣い、、
子分達は、「なぜ死ぬんだ、人生は楽しいぞ、神の賜ったものだ!俺たちも働いてねえがこの通り幸せだ❗」ってアンリになんとか思い止まらせようとするのだが、、

そして癌で余命のない殺し屋の人生にも、娘に金を渡し静かに消えていく心遣いまで、、、いわゆる、抗(アラガ)わない、つまり立ち向かわない人達にも優しいのだ、(震エテクルホドナノダ💕❗)


そしてアンリは、まるで女神のように美しく心優しい花売り娘マーガレット♥️(マージ・クラーク)に出会って、一目で恋に落ちたことから、突然死ぬのが嫌になった


彼らがテーブルに向かい合って座ると絵になる💗、、しかし、
(なぜ犬が出てこないのか❗💕シランガナ❗)