コントラクト・キラーの作品情報・感想・評価

「コントラクト・キラー」に投稿された感想・評価

kurage

kurageの感想・評価

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世知辛い事情で自殺願望を持った男が自分で死ねないため、地下組織?に自分殺しを依頼。途端に花売りの女性に恋をしてー。
キャラの濃いおじさんがたくさん登場。盗人2人組コンビが出てくると何処か滑稽な感じ。
陰鬱になりそうな話も、クスッと笑えてしまう。主人公が大真面目にやっているからこそ。死を前にしたからこそ、気づけたことが多かった。
不条理と死が交錯しているのになぜか気持ちが重たくならないコミカルにも見える映画で、相変わらずこの監督の映画好きだなーと思った
Sari

Sariの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

アキ・カウリスマキ監督がジャン=ピエール・レオーを主演に迎えたブラックユーモア・コメディ。
職場を解雇された男性は人生を悲観し、プロの殺し屋に自分を殺すよう依頼する。

ロンドンの下街の水道局で、長年真面目に働いてきた、家族も恋人もいないフランス人男性アンリは突然、勤務先から解雇される。
勤続15年の感謝の品として渡されたビニール袋に入れられた金の腕時計は、明らかな粗悪品だった。人の無情や世の中に失望し、首吊り自殺を図るが、失敗に終わる。
ある日、新聞で見つけたプロの殺し屋のボスに自分を殺すよう依頼する。しかしアンリは、町で花を売って生計を立てている美少女マーガレットに一目惚れしてしまったことで気が変わって殺し屋への依頼をキャンセルするが時すでに遅く、マーガレットとともに殺し屋から逃げる。

室内のくすんだ青や緑の色彩の美術、役者の感情を抑えた演技、手元や足元のクローズショットに、アキ監督が影響を受けたとされるロベール・ブレッソンが見える。
ブレッソンは職業俳優を使わなかったが、もしブレッソンがレオーを主演に迎えて撮っていたらこんな感じなのかも知れないと思わせる幾つかのショットがあった。レオーの淡々とした仕事ぶりと、下町での細々とした生活風景。真顔で過ごしているだけで、悲壮感と同時にユーモアを醸し出すレオー。
そう言えばブレッソンの『白夜』の主人公青年が、レオーを崩したような外見だった。

マーガレットに出会ってからは、ノワールのような展開に。
自ら殺害を依頼しながら、逃げる事になってしまうのと、そんな彼を狙う殺し屋は末期の癌を患っていることが発覚、互いの死が交錯していくのだが、不思議なスリルがあって可笑しい。

身近な人の死を経験し、また自死について考えさせられる昨今、決して他人事とは思えないテーマである。
世知辛いこの世の絶望が大袈裟ではなく描かれているが、そんな中で出会った人のお陰で救われるユーモアと優しさに涙が出そうになる。

元The Clushのジョー・ストラマーによるバンドの演奏シーンが見どころの一つである。
また、オープニングではマイケル・パウエル監督に捧ぐとあった。
★★★liked it
『コントラクト・キラー』 アキ・カウリスマキ監督
I Hired a Contract Killer

コメディ&ロマンス&ノワール

ジャン=ピエール・レオ
as 自殺しきれず殺し屋を雇うアンリ

まじめ顔&オフビート
おもろいヘンコ感

Full Movie
https://youtu.be/hKBv_9M0Od0
みんと

みんとの感想・評価

4.5
続けてアキ・カウリスマキ監督作品。

コチラはジャン=ピエール・レオを主役に据えたフランス風味のブラックユーモア・コメディ。更にはちょっとノワールな雰囲気も?

職場を解雇された男アンリは人生を悲観し自殺を試みるが失敗し、プロの殺し屋に自分を殺すよう依頼するが…

労働者階級の不条理をベースに、嫌味のないユーモアを交え展開して行く。それにしても悲哀に満ちたジャン=ピエール・レオの静かな演技が素晴らしい。… でも笑える。

細眉に派手なアイシャドウ、真っ赤な口紅に原色使いの洋服たち。恋のお相手、花売りのマーガレットの強烈な個性に吸い込まれる。とりわけトーンを落としたブルーグレーの空間に浮かび上がる真っ赤なガウンをはじめ、色彩のコントラストにいちいち唸る。

台詞は極端に少ない。されどそのぶん一言の味わいはとても深い。不思議なスリリング展開と音楽チョイス、完璧な構図に陰影… と撮影も痺れるくらいお洒落。

底辺で喘ぐ労働者階級に優しく寄り添い、可笑しみすらもたせ、希望と言う余韻の残しかたに至るまで、監督のバランス感覚と手腕をビシビシ感じるところ。

カウリスマキ監督が偏愛する人達が集結し脇を固めているのも見どころらしく、登場する全てのキャラが(殺し屋までも)みんな愛おしくて愛着が湧く。

レビューしながらどんどんスコアが上がる好みの作品だった。

あと、監督自身のカメオ出演シーンはしっかり観直した。笑
peche

pecheの感想・評価

3.7
何気ない壁やドアがオシャレに見える。

初カウリスマキ映画。
ところどころ笑う。
どこか憎めない登場人物たち。
展開だけ抜き出すと王道なストーリーっぽく思えるのが不思議
描かれている状況がユーモラスで、出来過ぎな展開でも、なんだか納得してしまう説得力がありました。

人物の無表情さと手元のアップや静的な画面が醸し出す変拍子なリズム感の中毒性!また、登場人物たちが皆どこか帰属が失われてしまった(少し言い過ぎかもですが)居心地の悪さを克服して行く前向きな力強さがあって魅力的だと思った。

アンリや殺し屋がたどる展開に 運、不可抗力...と感じてしまいます。一方でその過程で案外優しい他人との関わりもあって、このバランスに納得感と希望を感じさせる余韻が残りました

あと音楽かっこよ!!!オープニングもエンディングもめちゃくちゃ好きな感じの曲!そしてバーでの演奏シーンでのコンガのような打楽器とギターの相性の良さ....!
えり子

えり子の感想・評価

4.0
カウリスマキ調、名前がなくても、見て10分位でカウリスマキだと分かるのでは。
極端に無口な主人公、いつも悲劇的な事件に見舞われる。
それでも、喜劇的なタッチなのね。
さいごはめでたしで、良かった。
ジャン、ピエール、レオーが無表情で無口な男に扮していました。
lag

lagの感想・評価

3.6
会社クビになって首吊りもガス自殺も運悪く失敗したから自分に向けて殺し屋を雇ってみる。でも恋しちゃったから逃げ回る。追いかける側も段々と不憫。そんな中年たち。後ろ足で扉を閉め植木に水をやり棚を崩す。タバコで咽せる。

表情は控えめで言葉も少なく物音が目立つ。紙幣を受け取る手。都度暗転。沈黙はどこか滑稽。たまに急に止まる気の抜ける音楽。バーでの生演奏をサングラスかけて傍観する。穏やかな朝に肉だけ挟んだ焼きたてハンバーガー。だが銃声は響く。
梅田

梅田の感想・評価

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仕事をクビになりままならない人生に絶望したが自殺する度胸もない男が、殺し屋に「自分を殺してほしい」と依頼する話。ハンバーガー屋のハンバーガーがめっちゃ不味そうで笑う。
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