コントラクト・キラーの作品情報・感想・評価

コントラクト・キラー1990年製作の映画)

I HIRED A CONTRACT KILLER

製作国:

上映時間:80分

ジャンル:

4.1

「コントラクト・キラー」に投稿された感想・評価

Guy

Guyの感想・評価

3.6
在り来たりのストーリーに独特のリズムのコメディが盛り込まれててクライマックスはフィルムノワール。
ラストシーンのカットも非常にらしい選択。
そして何と言ってもレオの魅力だなぁ。
言葉数は少なくとも伝わってくるセンシティブな感情。
一貫していることだけど今作でもアキブルーのカラーリングが素晴らしくあっていて唯一無二の空気感に仕上がっていたな。
印象的な酒場が何店舗か出てきて無性にパブに行きたくなった。senior serviceとかいうイギリスタバコとウイスキーのダブルをかっくらいにね。
ジョーストラマーのクランチサウンドも最強でしょ。コンガとセッションってのもどっか抜けてて好きです。
ミステリートレインからの今作の出演って流れもとっても嬉しい。
カウリスマキの中でもトップレベルに好きな作品だなこりゃ。
そう言えば珍しく犬さんは出演なしですよね。
湿気

湿気の感想・評価

4.0
「止まる」ごとに終着点へと進み、「動く」たびに離れていく
その一種の逆転は殺し屋(死を与える方)の死、依頼人(死を享受する方)の生として映し出される
ミク

ミクの感想・評価

4.0
扱ってるテーマは重いのに、ユーモアに溢れてるお陰で淡々と物語は進んで行き、人生って結局そんなもんよねと思わざるを得ない感じ。だから自殺するなんて言わないで、とりあえず近所のバーに行って酒飲んでタバコ吸ったりしてみたらいいんじゃない?に含まれてるメッセージが刺さる。

移民や混血の方は日本にも沢山いるんだろうけど目に見える所ではまだまだ働いてないように感じるから、裏ではこの作品と同じような事が起こってるんだろうなと思う。実際私が日雇いのバイトしてたとき色々な言語が飛び交ってて吃驚したことがある。言葉など全く情報保障のない現場で、扱いの酷さや意識の低さに嫌気がさした。
端くれの潔さは 不恰好だけど尊い。

乾いた国のラジオと音楽
sonozy

sonozyの感想・評価

4.2
アキ・カウリスマキ監督作、続きます。1990年。

舞台はイギリス。
主人公は、15年間、英国水道局で真面目に働く、人と話さず酒もタバコもやらない、孤独な独身男アンリ・ブーランジェ(ジャン=ピエール・レオ)。

水道局の民営化に伴い解雇されてしまい、自殺を図るもうまくいかず、たまたま新聞で見た「Contract Killer(殺し屋)」に依頼しようと全財産を用意し、タクシーの運ちゃんから得た情報で、殺し屋が集まるバーに向い、自身の殺人を依頼しちゃう。

アパートの向かいのバーで、初めてウィスキーとタバコを楽しんでみたアンリは、何やらいい感じに。笑
そこに現れた花売りのマーガレットに一目惚れしてしまい、死にたくなくなったアンリだが、既に殺し屋は動き出していた。。。

カウリスマキならではの悲哀と優しさと可笑しさ^^
Ichiro

Ichiroの感想・評価

4.1
カウリスマキの人生観が一番率直に出ている。殺し屋のおっちゃんが渋い。
アキ・カウリスマキ『コントラクト・キラー』を観た。レオ-がかわいい。かわいすぎる(*´ω`*)
イギリス在住のフランス人、仕事は懸命、社会のルールを守ってめちゃくちゃ真面目に地味でちょっと孤独な毎日を送っている。……わかる。性別こそ違えどまるで自分を見ているようだ。真面目に生活してるのになんでこんなに何もいいことがないのかなー笑 家帰って花に水あげてさ。私も花瓶の水替えしてる、一人で週末に。 で、リストラ中年レオーは死にたくて殺し屋に自分殺しを依頼するがバッファロー66のギャロみたいに運命の女に一目惚れしちゃう。で、命が惜しくなるとゆー。そして余命幾ばくもない殺し屋に追われ…。あぁ、なんつー愛おしいスト-リ-すか
生きる意味、教えてもらいました

ガスストライキと、売店でグラサンを売るカウリスマキ監督本人に笑った。
荒野

荒野の感想・評価

4.0
「酒と女は身を滅ぼす」と言うけど、ジャン・ピエール・レオが酒と女で身を滅ぼせなくなるやつ。

最後の「人生はくだらん」という台詞は、前半殺し屋たちが口にする「働いてねえけど幸せだぜ」と実は同じ体温を持っていると思う。設定からして滑稽だけど、中身は割とシリアス(「労働者階級に祖国はない」とかいうキレキレの台詞も)。カウリスマキフィルムでの英語は何だか新鮮。エンディングの音楽も凄く好き。
アキカウリスマキは”粋だねぇ”って言わせる天才

そこには悪役も善人もいなくて、

はあー
大好きが止まらない
おかもt

おかもtの感想・評価

4.8
「移民と花売りの逃避行」ってだけでもう詩ですやん。

仕事を急にクビになって首を吊ろうとするも自殺に失敗し、何もかも嫌になった主人公は殺し屋に自分を殺してもらうように頼むところからお話は始まります。

設定が面白そうすぎるでしょ。
東京よしもとのシュッとして尖った若手がやっていてもおかしくない設定。

このとても良い設定にアキ・カウリスマキのルーザーキャラクターをオフビートで巻き込んでいくからずーっと楽しめます。

この映画の主人公、アンリも全然ユーモアのない不器用でほんとに無愛想な男。

パラダイスの夕焼けで見た、
朝焼けとか夜の風景とか、お酒とかタバコとかどうしようもなさとか、カウリスマキの記号が全開でした。
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