アキカウリスマキへ
最近僕は、こう生きればいいのではないか。それは違うのではないか。それは苦しいのではないか。どの苦しみをとればいいのか。何をどう考えればいいのか。あらゆることをまだ考えるに至っていません。考えてみても、毎日違う答えに行きつき、そして翌日もまた同じ問答をして違う答えに辿り着くのです。終いには「最悪死ねばいい」という考えが脳裏をよぎる始末です。ただ、僕は、何かを残したい。親しい人たちに何かを与えたい。それだけは思えるのです。どんな形になるとしても。あなたの作品にはいつも与えられてばかりです。淡々と事実がそこにあり、そして間違いなくそれは救いであるということに、僕は助けられています。ときどき物事をメタにみて、映画という存在がそもそも人を救うものではないと思うこともあるけれど、あなたの映画にはそれを感じさせない愛があると思うのです。どうもありがとう。そして、僕も頑張ります。
