彗星接近にともなう怪異現象から免れた10代の姉妹が、数少ない生存者としてサバイバルを余儀なくされる。ポストアポカリプスを題材に取っている、サスペンス・ドラマ。
彗星から発せられる光線により人類が蒸発、さらには一部の人間がゾンビ化している世界観の物語。一般市民が消滅して静まり返ったロサンゼルスの状況を、人がいない時間帯のロケ撮影やフィルター処理を使って、どうにかこうにか演出している。
前半部は、ラジオ局内での人間模様がメイン。大人っぽい姉と子供っぽい妹の葛藤を描きながら、ティーンズのリアルな会話劇、ひいては現状を楽しもうとする「Let it go!（突き進んで行け！）」が表現される。
サスペンス要素では、極秘の任務に就いている研究施設の動きを断片的に挿入することにより、クライマックスへと集約させていく。未来を担う若者たちが、ポジティブ志向でスタートを切ろうとする、前向きなラストシーンが脳裏に焼き付く。
