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地球最後の男のkazマックスのレビュー・感想・評価

地球最後の男(1964年製作の映画)
3.6
この映画の1シーン、テレビ放送で注意喚起を呼びかけるところの字幕が
「外出を控え、密にならないこと」
これって最近つけた字幕だろうか。


1度見ていたと思ったら2度目のリメイク版でチャールトン・ヘストン主演『オメガマン』のほうを見ていた。3度のリメイクはウィル・スミス主演の『アイ・アム・レジェンド』で有名だけど、元々はリドリー・スコット監督、シュワルツェネッガー主演で企画が進められていたので個人的にはそっちのほうが良かったような気がする。

日本では藤子・F・不二雄先生が描いた『流血鬼』って短編漫画にもなっていて、先日 初めて読んだけど結末が少々違っていて それはそれで面白かったです。自分のいた世界が当たり前と思った男、アイデンティティの逆転。吸血鬼化するウィルスが原作者のリチャード・マシスンに因んで「マチスンウィルス」ってのも良かった。


そしてロメロ監督『ゾンビ』発想の原点にもなったこの映画。そもそもゾンビはカリブ海タヒチで誘拐した人間にフグの毒を使い仮死状態にさせて、蘇った意識朦朧の状態で労働させる奴隷のようなもの。それに『地球最後の男』に出てくる吸血鬼のアイデアを足して出来上がったのが今のゾンビの原型。なのでこの映画に出てくる吸血鬼はどこか『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』のゾンビに近いものがありました。