まの

パンチラインのまののレビュー・感想・評価

パンチライン(1988年製作の映画)
3.3
コメディアンを目指し、日々小さなステージに立つ人々の話。

最初は全くうけていいなかった主婦が、スティーブンのアドバイスのお陰で、笑いのコツを見出した時の嬉しそうな顔がとても印象的でした。

相反する様に最初はノリノリだったスティーブンが段々調子を崩していく様子は痛々しい感じ。

ラストで優勝をさっさと手放すライラの素晴らしさと、満場一致でないスティーブンの優勝の儚さで今後の彼らの姿を思い描く事が出来る様に思いました。

人生の酸いも甘いも経験している大人なライラと、医学部を中退して次なる本物の何かを見つけられないスティーブンの違いがはっきりと現れていましたね。

残念なのは字幕ではその本当の面白さが100%汲み取れなかったことです。
そして、人を笑わすことは大変な仕事だとつくづく思った次第です。
まの

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