冷蔵庫とプリンター

幻想殺人の冷蔵庫とプリンターのレビュー・感想・評価

幻想殺人(1971年製作の映画)
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 初期フルチによるエロいジャッロ。悪夢描写のアバンギャルドぶりに痺れる。その中のゴア表現は後の作品に確実に繋がっているし、今作を終えてからどうも現実との整合性を気にすることに疲れてきてオカルトに走った(決して悪い意味ではない)ようにも見受けられた。
 デスクの両サイドに娘の写真が置いてあるという細かな描写で、娘を溺愛する父親が苦悩の末自殺する展開に説得力を持たせていたりと、細かい芸が効いている。