幻想殺人の作品情報・感想・評価

「幻想殺人」に投稿された感想・評価

映画ならではのトリックというか。モリコーネ&ブルーノ・ニコライのスコアがかなり良い。
『サンゲリア』を観ておもしろかったのでルチオ・フルチを少しずつ観ていこうということで。

毎夜隣に住むジュリアを刺し殺すという悪夢にうなされるキャロル。数日後実際に遺体となって発見され…終わってみればなんてことないけれど意外と犯人がわからず。パイプオルガン、蝙蝠、いやドジすぎる。悪夢の描写がカオスで素敵。犬は一瞬本物かと思って息を飲みました!

HDマスターだったこともあって夢のシーンは70年代とは思えないほどきれい。逆再生やスローなど見惚れてしまう。前になんでイタリア映画って口と声合ってないんだって長年の不思議を調べたら、当時のイタリア映画は声が後入れだから現場では撮影しながら周りはしゃべり放題だったり、それぞれの言語でセリフを話してたって知ってからどおりで…この人は英語なのに相棒は違うなって謎が解けてジャーロ映画さらに楽しめるようになりました。ヒッピーファッション素敵♪

『バーバリアン怪奇映画特殊音響効果製作所』でちっちゃいおじさんトビーが音入れめちゃめちゃがんばってる様子も観てから相当な苦労だよな1から全てに音入れるのってジャーロ作品が愛しくなったな。
Kate

Kateの感想・評価

3.8
多数の傑作を生み出したホラー映画監督フルチの作品。
毎夜悪夢を見るキャロルは、夢の中で隣人のジュリアを刺し殺してしまう。
巨匠エンリオ・モリコーネが音楽を担当していた事も驚き😍‼️
こぅ

こぅの感想・評価

4.3
'20〜'21冬のホラー/ミステリー祭⑩+⑧

ホラーのルチオ・フルチ(ン)監督が撮った日本ではTV放映
のみで終わった幻の【ジャーロ】。

富裕層一族の娘、キャロル(フロリンダ・ボルカン)は、
毎晩悪夢に苛まれ、その夢には隣人のジュリアが開く
[乱行パーティー]が写し出されていた。キャロルは、掛かり
つけの精神科医に相談するのだが…。

冒頭から炸裂するサイケでエロティックな【幻夢】。

ほぼ手持ちによる撮影、引きが少なくアップを多用、ダリ男
監督のような仰々しい【カメラワークのクセ】は無いが、
時に長回しでパンさせたり効果を上げている。演出では、
スプリットスクリーンは多用せず、1度だけ効果的に飛び
出す。

【エンニオ・モリコーネ】の劇伴はゴブリンより大人しめだが
、しっかりツボを抑えている。

ミステリー、サスペンスの犯人探しという観点では、ご都合
主義、強引な脚本は否めない。
それよりも本作の魅力は、ヴィジュアル面で、【見処満載】
と言える。死体の刺し傷やリアル過ぎて動物虐待疑惑で
【裁判沙汰】になった曰く付き 犬の抉られたはらわた は、
想像よりも遥かにリアルだった。
血糊(色)もダリ男作品より上質だ。

ハイライト(クライマックス)と言える後半の教会での
キャロルと謎の男の対決は、キャロルの顔を捉えた【高速連続
ズーム】や、ヒッチ監督の【鳥】から影響を受け⁉︎ダリ男
監督の【サスペリア】に影響を与えた⁉︎と捉えられるシチュ
エーションがスリリングでベスト・シークエンス‼︎

前半のテンポはややゆっくり、後半からはいささか急ぎ足に
なる印象。


引っ張ってラストで明かされる、真相、、これは、
【サスペリア2】に匹敵する⁉︎大胆不適(強引)なミスド
(トリック)だったと分かる。


*ジャーロの始まりは、マリ男監督の【モデル連続殺人!
('63)】。

新版ジャケ写は、あまり好きじゃ無い。

https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B08GG2DFZY/ref=tmm_fbs_blu_title_1?ie=UTF8&qid=&sr=
スプラッターになる前のルチオ・フルチ監督作品
本作の場合、邦題が秀逸!

主人公の女性のとってもエロエロな悪夢からスタート
そして彼女の夢と同じ殺人事件が起きる
果たして彼女が犯人なのか?

凝った演出のエロエロシーン
LSDとラリったヒッピーカップル
意味不明なたくさんの動物の映像
ワンコのシーンは偽物とわかっていてもグロいです
いろんなシーンがとても印象的、監督のセンスを感じます

謎解き物風になっていてサスペンスとしても面白いのですが、実際そこはどうでもいいんでしょう
自分の中では『サンゲリア』の監督だったのですが、こちらの方が本来の監督らしい作品なんだろうなぁ…
と今更こんな事言ったらフルチ監督ファンに笑われそう…
な

なの感想・評価

4.5
サイケな夢が素敵。こういう夢か現実か?みたいなテーマはもともと好きなんだけど、わりとストーリーがあってw楽しかった!最後ちゃんと解説してくれるし。
教会で男に追いかけられるシーンの絶妙な仕掛けにハラハラ。満足です◎
ぬまち

ぬまちの感想・評価

4.0
スプラッター路線に走る前のルチオ・フルチ監督の渋いジャッロですが、これがなかなか面白かった!冒頭の悪夢の場面が秀逸で一気に引き込まれる。「夢の中で自分が殺した相手が、現実でも同じ方法で殺されていたら?」という、想像するだにゾッとするアイデアが秀逸だ。オチが面白いので是非ネタバレなしでご覧ください。
horahuki

horahukiの感想・評価

4.5
「私、本当に人を殺したの?」

隣人の全裸美女を夢の中でめった刺し!嫌な悪夢だったなぁ…と思ってたら隣人が本当に死体で発見される。しかも殺害方法も状況も夢と全く同じ。「もしかして私が殺したの…?それとも誰かの陰謀…?」ってな具合で自分が信じられなくなっていくフルチ製ジャーロ。

フルチの非凡さを改めて実感させる傑作!ゾンビ映画で有名な監督だけど、これを見るとゾンビ以上にジャーロに才能があったのではないかと思ってしまう。中でもプロローグの「悪夢」シーンは凄まじい。職業監督な性格が強かったから難しいのだろうけれど、これ見る限り「悪夢」を突き詰めれば大監督として絶対的な地位を築いていた人なのではないかと感じた。フルチ恐るべし!

自分の見た夢と現実のリンクを夢診断的に精神分析しつつ、夫の不倫発覚、父親の不審な行動、更には夢の中に現れたヒッピー二人組にも命を狙われ始めるという「何が起こってるの?」な撹乱具合。しかも死んだ隣人とは全く接点がなかったのに夢との符合から自分が疑われ始める…。「夢との一致とかそんなん知らんがな」状態に悩まされつつも、自分の存在についての真実を知ろうと戦う主人公を描く。

夢により自己を分析しつつ精神治療を進め、その過程で犯人に迫ろうとする過程は、完全にヒッチコック『白い恐怖』からの影響。そう考えると冒頭の凄まじい「悪夢」はフルチなりのヒッチコック・ダリへの挑戦状なのだなと。ちなみに彼方の夢に登場した巨大な天使の影は、本作ではラドン並みに巨大化した白鳥へと大変身。というかほとんどラドンだった!🤣フルチ恐るべし!笑

作中の医師の診断にもあるように、悪魔的欲求へと惹かれつつも留まろうとする主人公を隣人とのスプリットスクリーンで対照的に描き、タバコの煙を白いベールのようにして自己を守ろうとする視界の捉え方等々見どころが多い。そういった欲求と理性の相反するものの間で熟成されていく神経症的な発想は『反撥』からの影響も感じさせるし、だからこそここまでシュールレアリズム的な手法を採り入れているのだなと。というか『白い恐怖』と『反撥』を『デボラの甘い肉体』に入れ込んだのが本作なんやろね。

カットを割った切り返しで人物を追うよりも高速でカメラを振りながら主体を変更させていくカメラワークが内面の焦燥を描くシーンで意図的に選択されており、通常の切り返しで行われる表層的な会話との対比で病的さが際立って表現されている。中でも静かで厳かな食卓をキャラの顔を追ってカメラがグワングワンするとことか、あたかも四面楚歌な責められてる感を強烈に演出する行き来するカメラとか、要所要所で居心地の悪さがエゲツない。本作の撮影監督は後に『サスペリアPart2』を担当するルイジクヴェイラ。めちゃくちゃうまい!というかこれフルチ最高傑作では?そんなに沢山は見てないけど。

最近発売されたBlu-rayで見たのだけど、他のシーンと比べても悪夢シーンの鮮明さとシャープさがエゲツなくて、全裸美女が脅威の高画質でずっと映し出されるから凄かった。エロが一番高画質とか…。う〜ん、やはりフルチ恐るべし!!🤣
のっけからLSDキメたような幻覚映像がかなり良い。空を飛ぶ巨大な白鳥の化け物とか…!
幻想の中の殺人が現実にも起きるという話だがちゃんと脚本しっかりしてどうにか辻褄合わせようとしてくるのがジャーロの良いとこである。好き。

後半、ヒッピーに襲われるくだりは見事でセリフなし状態でかなり長く続く。犬が腹さかれたまま生きているという謎のマシーンが忘がたい。
直人

直人の感想・評価

2.5
●幻想殺人(1971年イタリア/フランス/スペイン作品。フロリンダ・ボルカン主演)

ダリオが同じテーマで撮ったとしたならば,もっと物語に入れたんじゃないだろうか?と思う。
エロな描写が多すぎて物語が散漫になり,“謎”に没入することができなかった。
まあそれが“ジャッロ”なんだろうとは思うんだが,ちょっと残念。

https://www.youtube.com/watch?v=4PT0UqpxwWc
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