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花嫁人形のsonozyのレビュー・感想・評価

花嫁人形(1919年製作の映画)
5.0
エルンスト・ルビッチ 1919年作のサイレント・コメディ。

ルビッチ監督がミニチュアセットを組み立ててからのオープニングという楽しい導入。

家系を守りたいシャンテレル男爵は、マザコンで臆病な甥のランスロットを結婚させようと村の女性40人を集めるが、女性が苦手なランスロットは逃げ出して修道院に助けを求める。

修道士のおっちゃん達は肉の塊を食らってビールを飲んでる状態で金が底をついてる。
新聞の尋ね人欄にランスロットが結婚すれば多額の持参金が貰えるというのを見つけランスロットに見せるが、女性が苦手だから無理!と。
そこで、昔の雑誌に載っていた、実物大で歩いて踊って歌える人形(女性)を作るヒラリアスという人形師に人形を作ってもらい結婚相手にすればいいと提案するとランスロットもそれならいいかもと。
これでまた肉が食えると盛り上がる修道士たち。笑

ヒラリアスを訪ねたランスロットは、ステージ上に現れたよりどりみどりの人形(といっても普通に女性が演じてます。笑)に怖れつつ、ヒラリアスの娘のオッシをモデルにした人形(これもオッシが演じてます)を購入することになりますが。。。

女優オッシー・オスヴァルダ演じるオッシー人形は、背中に動作ボタンとゼンマイ的なものがついてるんですが、どう見ても多少ロボット風に動く女性(笑)。彼女の顔芸と動きに爆笑です。

修道士たちや、シャンテレル男爵の死期が迫り集まった親族たちのキャラも面白すぎる。

100年前のサイレントがこんなに面白いなんて!でした。
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