花嫁人形の作品情報・感想・評価

「花嫁人形」に投稿された感想・評価

2017年4月29日、シネマヴェーラ渋谷にて鑑賞。

エルンスト・ルビッチ、ドイツ時代のサイレント作品。
『男になったら』のオッシが主演であるが、ドタバタ&ナンセンス喜劇を目指した映画のようであった。

莫大な遺産を継ぐために結婚を強いられる女嫌いの男が、花嫁の形をした人形と「結婚のふり」をしようとするが……という物語。

「髪が天を突く」描写は楽しかった。

ただ、やや空回りが目立つのと、さほど笑えなかったのは、残念。

<字幕:シネマヴェーラ渋谷 …頑張っていただき感謝!>
Marrison

Marrisonの感想・評価

4.9
姉妹さえいないのにリエとミキ・マキの狭間に生まれたつもりで育ち、たまたまドハマリしたA・マッカーシー(←マネキン)で映画人生カンブリア紀を始めた私は、百年も前のオッシーにふらふらちょこんと辿り着いてホッコリ&感無量。
可愛いドタバタのサイレントなのに、目をつぶってピアノだけ聴いていてもかなりゴージャス。
職人の少年、いい。すごくいい。オッシーちゃんは最初、男かと思った。

あ~ぁ、早く結婚したい……。
小林

小林の感想・評価

4.0
コメディのセンスとしては、すごく日本(というかドリフ)的で、一周回って逆に使い古されたところではあるから、今見ても斬新かっていうとそんなことはない
既視感があるっていうのはそれだけで凄いことではあるけど

見どころは終盤、やっと寺院にオッシがやってきたところから
完全に予想できる範囲内の展開ながら、安心して答え合わせができる楽しさ
職人が慌てて寺院に行こうとする(馬に乗れなくて風船に乗って飛んでいく)くだりの並列的な見せ方(クロスカッティング?)もきまってる

おとぎ話な話に、童貞臭さというススんでる?要素が組み込まれているからこそ、黎明期の時代の中で、今の映画的な訴え方ができているんだろうなと思う

全然比較できるものではないけど、同年のカリガリ博士より好きかも
アンチリアリズムというか人工的なものを構わずフェルムに写す映画としてはたとえばフェリーニの映画よりも遊べている不敵さがある。
nagashing

nagashingの感想・評価

3.5
お手製の粗雑な美術が生むおおらかなリアリズムに、道楽貴族や生臭坊主の極端なカリカチュアと、人間が人間そっくりの精巧な人形のふりをするという荒唐無稽なシチュエーションとがぴたりと調和したルビッチ初期の佳作。冒頭の日光の異常な乾燥力からしてもう最高におかしい。こんにちのコントの雛型ともいうべき王道のスタイルにこころよく笑いつつも、その安心感を突き放す過剰なテンションとめまぐるしさにはくらくらしてしまう。キュートでありながらパワフル、類型的でありながらことごとく類型を逸脱していくような凄みがある。
神。
女の子が、人形と結婚しようとする女嫌いの金持ちの前で人形のふりし続けるギャグ映画なのだが、なんかとにかくかわいい。癒し。
ダンスもロボットちっくで笑える。
人形軍団に迫られるシーンは壮観笑

すぐ塗料を飲もうとする人形師の弟子のキャラも良いし…

セットがロメール『聖杯伝説』みたくハリボテなのも面白い。(馬が人間だし。)
2017.5.2@シネマヴェーラ渋谷
《ルビッチ・タッチII》
ぷりん

ぷりんの感想・評価

3.9
ルビッチらしさは物足りないが、オッシオズヴェルダの動きがユニークで魅力的。
極楽特急を見たあとだったのと、サイレント映画ということもあり、少しだれてしまった。テンポ感って大事なんだなと改めて。とはいえ、物語はほのぼのとしててこれはこれで良さがありました。
特段かわいいわけでもないヒロインが段々かわいく思えてしまうのはやはり表情だったり、感情の移ろいが垣間見えたところなんでしょう。
つたないセットの中固定ショットで縦横無尽に動き回る集団の動き、酩酊感アリ!
声がないと、返って、映画を見てる間の自分の思考が冴えてくる感じする!
どんどん疑問と自問自答が湧いてきて面白い!
武満徹の映画エッセイに、映画に声が入ってきてダメになったみたいなノリのこと書いてたの思い出した!あの本すごい面白かったな〜読み直します!

夢の引用 (1984年) 岩波書店
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