夜間中学校を描いた前作とは全くつながりがないのでビックリしましたが、今回は養護学校が舞台。
とにかく神戸浩さん演じる多動な知的障害児のふるまいがすごい! 彼に学校の先生たちは振り回されるのですが、彼がどう変わっていったのかがポイント。子どもが心の落ち着く場所を見つける、作ることが大事ということなんでしょう。
家出(?)をした彼らも「ただいま」と元気に学校に帰ってくるわけで、学校は「生活する場」から「帰ってくる場」になったということが、彼らの成長を象徴しているのではないかな。
「教員の仕事は子ども教わったことを子どもに返していくこと」
「なんで普通の子から切り離して特別扱いするのか。天使みたいな子から学べることが沢山あるんだ」
西田敏行の教育の本質をついた言葉が身にしみます。
余談ながら、生徒役でまさかの小藪千豊。冒頭で出てくる西田敏行の娘役の美少女が誰かと思ったら浜崎あゆみ。いずれも無名時代。味わい深いなぁ。