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ロバート・アルトマン監督のカルトな【ドラマ】。
日本初公開記念レヴュー。
スザンナ・ヨーク*、
’72年カンヌ国際映画祭 主演女優賞受賞。
ロンドンに住むキャスリン(スザンナ・ヨーク)は、夫、ヒュー(ルネ・オーベルジョノア)が浮気しているという謎の女からの不気味な電話をきっかけに、幻◯や幻◯に苛まれるように。
心配する夫に連れられて田舎で静養することになるが、幻◯は更にエスカレートしていく…。
アヴァンタイトルからワンカット、
実際にスザンヌが出版した小説[ユニコーンを探して](本筋とは無関係)をキャスリンが終始モノローグする形で入っている。
そのアイデアは、ロバートの脚本でだろう。
キャスリンへの夫の 浮気情報 を電話で謎の女から受けてから異変が起こる。
夫にその疑惑があるのか⁈という展開は切り離される。
安易に真偽を追求するプロットではなさそうだ。
電話は単なるきっかけ(始まり)に過ぎない。
キャスリンの身に起こる幻◯か現実か⁈の不思議な出来事を 不穏なムード で綴る。
ここで起こる事象は全て意味があるのだろう。
キャスリンの◯合◯調◯⁈の世にも奇妙な物語。
キャスリンがもう1人の自分(ドッペル⁈一番タチが悪い)を見たり、現れたのが◯人⁈だったり、幻◯を何気ない日常に溶け込ませて見せるのが絶妙で唸る‼︎
キャスリン同様、観る者も 困惑、不安 に陥るのだ。
J・ウィリアムズ&ツトム・ヤマシタの奇妙な劇伴もマッチング。
血糊の質も上々。
冷たいトーンのアイルランド ロケ(晴れない)も美しい。
長回しを主とした幻想的なカメラも見どころ多し。
クライマックスは、キャスリンがある事を思いつき、、実行してホッと、、
用意されたオチは、
容赦ない‼︎(同情不要)
オチ前の 水繋がり の繋ぎが上手い。
撃退法は単純。ただ、間違えてはならん‼︎
ラスト、
小説と◯◯ルの 一角獣 が 完 するというのが綺麗なまとめ。
総評:
本作の語りたい事(キャスリンの事実)が汲み取れるし、オチもモヤらせずスパッとハッキリしているし、キャスリンの 幻◯ドラマ として楽しめた。
バカみたいに説明し過ぎず、展開でルールが分かってくる脚本も好感。
ホ◯ーやス◯ラーとも捉えられる(見せかけている)が、ジャンルはドラマ(キャスリンにとってはホラー)だろう。そこが面白い。
個人的には、そう位置づけた。
今、観ても 斬新 な印象を受けるのは凄い‼︎
*注記
ノーブラスザンナが巨乳揉まれながら熱演、
撮影前に 妊娠 が発覚したので、監督が脚本(設定)を手直しした。
オマ毛
キャストの本名がキャスト名で使われているのは監督の遊び心。
EDクレジットで 強調 されている
キャスリン=スザンナ・ヨーク、
スザンナ=キャスリン・ハリソン、
ヒュー=ルネ・オーベルジョノア
ルネ=マルセル・ボズフィ、、